ソリアン(ドグマチール)
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ソリアンは抗精神病薬として知られるドグマチールと同じ成分が使われている薬です。統合失調症、うつ病、胃潰瘍などにも使われています。ドーパミンの増えすぎにより起こる、陽性症状を和らげることができます。
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- 有効成分
- アミスルピリド
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- メーカー
- アベンティス
ソリアン(ドグマチール) 200mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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60錠 | 5,400円 |
1錠あたり 90円 |
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ソリアン(ドグマチール) 400mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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商品詳細
ソリアン(ドグマチール)とは、飲み方によって様々な働きをしてくれる薬です。当初は胃薬として開発された薬で、神経の興奮を鎮めてからだをリラックスさせる作用があります。
しかし使用回数を重ねていく内にうつ病や統合失調症のような精神疾患への治療効果があることも判明しました。
そのため現在では抗精神病薬や抗うつ剤として用いられる薬となっています。
なおソリアン(ドグマチール)は200mg・400mgの2種類となり、胃腸症状を治療するため低用量で服用することには向きません。
胃薬としての服用は控えるようにして下さい。
ソリアン(ドグマチール)の特徴ソリアン(ドグマチール)には、3つの特徴があります。
■様々な働きをしてくれる薬
■即効性に優れる
■副作用の頻度は少ない
ソリアン(ドグマチール)は胃もたれなどの胃腸症状、さらに統合失調症やうつ病の治療にも用いられる薬です。
しかし胃薬や統合失調症治療薬として使われる機会は少なく、主に抗うつ剤として使用されます。
また現在では新しい薬が開発されたことにより、抗うつ剤としての使用機会も減ってきているのが現状です。
ただしソリアン(ドグマチール)は抗うつ剤に多く見られる吐き気や便秘などの副作用が少ないという特徴があります。
そのため現在のうつ病治療の主流となっているSSRIやSNRIなどの副作用が気になる方には、ソリアン(ドグマチール)の服用も選択肢の1つです。
ですがソリアン(ドグマチール)には、一般的な抗うつ剤には見られない錐体外路症状や高プロラクチン血症のような副作用が起こる可能性があります。
錐体外路症状はパーキンソン病のような症状が起こり、高プロラクチン血症は性機能に異常を来たしてしまうためどちらも注意が必要です。
ソリアン(ドグマチール)の効果・効能ソリアン(ドグマチール)は、使用量によって異なる効果を発揮します。
■抗うつ剤としての効果(中用量)
ソリアン(ドグマチール)がうつ病に効く正確な理由はいまだに分かっていません。
うつ病を治療するためには脳の「ドーパミン」を増やし、やる気や意欲を取り戻す必要があります。
ソリアン(ドグマチール)は、ドーパミンの働きを弱めるという反対の作用を持つ薬です。
しかし一説によるとソリアン(ドグマチール)の作用により、からだが"ドーパミンが分泌されていない"と錯覚してドーパミンの分泌量を増やすことでうつ病の症状を改善できると言われています。
■抗精神病薬としての効果(高用量)
統合失調症に見られる幻覚や妄想などの症状は、ドーパミンが増えすぎることが原因だと考えられています。
ドーパミンは「ドーパミン2受容体」という器官と結びつき、脳を興奮させることで"本来そこにないはずのもの"が見えたり、聞こえるようになってしまいます。
そこでソリアン(ドグマチール)はドーパミンとドーパミン2受容体がくっつくことを阻害して、ドーパミンの働きを弱めます。
すると脳の興奮が抑えられ、統合失調症の陽性症状を和らげることができるようになります。
服用方法・使用方法
ソリアン(ドグマチール)の服用方法は、用途によって異なります。■うつ病
1日150~300mgを数回に分けて服用
なお年齢や症状により適宜増減し、1日600mgまで増量することができます。
■統合失調症
1日300~600mgを数回に分けて服用
なお年齢や症状により適宜増減し、1日1200mgまで増量することができます。
ソリアン(ドグマチール)の注意点■高プロラクチン血症等の副作用に注意
ソリアン(ドグマチール)の服用により、高プロラクチン血症や錐体外路症状等の副作用が起こることがあります。
服用中は効果と副作用に注意して下さい。
■自動車の運転等は控えること
ソリアン(ドグマチール)の服用により眠気や目まい等が現れることがあります。
服用中は自動車の運転等危険を伴う機械の操作は控えるようにして下さい。
■血栓塞栓症に注意
ソリアン(ドグマチール)等の抗精神病薬の服用により、肺塞栓症や静脈血栓症等の血栓塞栓症が起こることがあります。
寝たきりの状態が長期間続いていたり、肥満や脱水状態等にある方は血栓塞栓症のリスクが高まるので注意して下さい。
■制吐作用に注意
ソリアン(ドグマチール)には吐き気を抑える作用があります。
それにより他の薬による中毒症状、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐の発見が遅れることがあるので注意して下さい。
副作用
ソリアン(ドグマチール)の副作用症状は、次のようになります。心・血管系 | 頻度0.1~5%未満 | 血圧下降 |
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頻度0.1%未満 | 心電図異常、血圧上昇、胸内苦悶、頻脈 |
錐体外路症状 | 頻度0.1~5%未満 | パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎等)、ジスキネジア(舌のもつれ、言語障害、頸筋捻転、眼球回転、注視痙攣、嚥下困難等)、アカシジア(静坐不能) |
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内分泌 | 頻度0.1~5%未満 | 乳汁漏出、女性化乳房、月経異常、射精不能 |
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頻度0.1%未満 | 乳房腫脹、勃起不全(ED) |
精神神経系 | 頻度0.1~5%未満 | 睡眠障害、不穏、焦燥感、眠気、頭痛、頭重、めまい、浮遊感、興奮、躁転、躁状態、しびれ、運動失調 |
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頻度0.1%未満 | 物忘れ、ぼんやり、徘徊、多動、抑制欠如、無欲状態 |
消化器 | 頻度0.1~5%未満 | 悪心、嘔吐、口の渇き、便秘、食欲不振、腹部不快感 |
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頻度0.1%未満 | 下痢、胸やけ、腹痛、食欲亢進 |
肝臓 | 頻度0.1~5%未満 | AST(GOT)、ALT(GPT)、AI-P等の上昇 |
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皮膚 | 頻度0.1~5%未満 | 発疹 |
---|---|---|
頻度0.1%未満 | そう痒感 |
眼 | 頻度0.1%未満 | 視力障害、眼球冷感・重感、眼のちらつき |
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その他 | 頻度0.1~5%未満 | 体重増加、むくみ(浮腫)、脱力感、けん怠感、排尿困難、性欲減退 |
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頻度0.1%未満 | 頻尿、腰痛、肩こり、熱感、発熱、発汗、鼻閉 |
※錐体外路症状が現れた場合、ソリアン(ドグマチール)の減量または抗パーキンソン薬を併用するなど適切な処置を行って下さい。
※赤文字の症状が現れた場合、ソリアン(ドグマチール)の服用を中止して下さい。
重い副作用症状
悪性症候群 | 発熱、意識がもうろうとする、手足のふるえやこわばり、筋肉痛 |
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痙攣 | 筋肉が勝手にピクピクと動く、足がつる |
QT延長、心室頻拍 | 心拍数が1分間に120回以上になる、胸がドキドキする、息切れ、目まい、ふらつき、失神 |
無顆粒球症、白血球数減少 | 発熱、ノドの痛み、全身がだるい、細菌やウィルスに感染しやすくなる |
肝機能異常、黄疸 | 皮膚や白目が黄色くなる、濃い黄色の尿、灰色っぽい便、全身がだるい、かゆみ |
遅発性ジスキネジア | 唇を何度もすぼめる、舌や口を動かす、歯を食いしばる、目を閉じてシワをよせる、手足が勝手に動く |
肺塞栓症、深部静脈血栓症 | 息苦しい、息を吸う時に胸の痛みや不快感、足の腫れや痛み |
注意点
ソリアン(ドグマチール)の併用禁忌薬はありません。ソリアン(ドグマチール)を服用できない方■ソリアン(ドグマチール)の成分スルピリドに過敏症(アレルギー)の既往歴のある方
■プロラクチノーマを発症している患者さん
■褐色細胞腫の疑いがある方
ソリアン(ドグマチール)との併用に注意が必要な薬■QT延長を起こす薬
併用によりQT延長や心室性不整脈等の重篤な副作用を起こす恐れがあります。
- トフラニール
- オーラップ
■ジギタリス剤
併用により、ジギタリス剤の服用量を決めるための指標となる吐き気・嘔吐や食欲不振などの症状が現れなくなる恐れがあります。
- ジゴシン
- ジギトキシン
■ベンザミド系抗精神病薬
併用により高プロラクチン血症や錐体外路症状等の副作用が現れやすくなります。
- プリンペラン
- グラマリール
■フェノチアジン系系抗精神病薬
併用により高プロラクチン血症や錐体外路症状等の副作用が現れやすくなります。
- コントミン(※リンク先はジェネリック)
- フルメジン
■ブチロフェノン系系抗精神病薬
併用により高プロラクチン血症や錐体外路症状等の副作用が現れやすくなります。
- セレネース
- プロピタン
■中枢神経抑制剤
併用により、お互いに中枢神経抑制作用を強め合うことがあります。
- バルビツール酸誘導体
- 麻酔薬
■ドーパミン作動薬
併用により、お互いに作用を弱め合うことがあります。
- ドパゾール
■アルコール
併用により、お互いに中枢神経抑制作用を強め合うことがあります。