アフターピル
アフターピルは、避妊に失敗したり性犯罪に遭ってしまった際でも、事後に服用すれば高い確率で妊娠するのを防いでくれる避妊薬です。もしもの時のために常備しておきましょう。
アフターピルの一覧
アフターピルとは
アフターピルとは、万が一の際に使用する緊急避妊薬になります。
コンドームの破損など、何らかの事情によって避妊を失敗した際にアフターピルを服用することで、望まない妊娠を回避することができます。
女性自らができる最後の避妊方法でもあり、副作用が強いものの、中絶にくらべからだへの負担を軽減させることができます。
低用量ピルとの大きな違いは、服用のタイミングです。
- 低用量ピル → 毎日決まった時刻に服用
- アフターピル → 性行為後72時間以内に服用
性行為の前か後という違いがあり、アフターピルは「性行為から72時間以内」という時間制限があることも忘れてはいけません。
性行為後から出来る限り早めに服用することで、避妊効果を高めることができます。
アフターピルの種類
アフターピルには、プラノバール錠とノルレボ錠の2種類があります。
プラノバール錠は、もともとは緊急避妊を目的とはしておらず、中用量ピルを転用したものになります。
現在ではほとんど処方されることはありません。
一方のノルレボ錠は、日本ではじめて許可された緊急避妊薬となります。
WHO(世界保健機構)からも必須薬(エッセンシャルドラッグ)に指定され、世界的にも標準的な緊急避妊薬となっています。
しかし、ノルレボ錠の国内処方は保険の適用がありません。
つまり自費負担となり、病院によって異なりますが1錠の処方で1万円以上することもあります。
高額な治療費に加え、避妊に失敗した際に焦ってしまうことも考えると、1錠を常備しておきたいところです。
そこでお勧めするのが、ノルレボ錠のジェネリック医薬品です。
アフターピルのジェネリック医薬品
ノルレボ錠にはナイピルというジェネリック医薬品があります。
中身に含まれている女性ホルモンに違いはなく、同じように緊急避妊効果を発揮してくれます。
1錠あたりの価格も抑えることができ、1錠は596円~となっています。
医師の処方箋がなくとも海外通販(個人輸入代行)で購入できることから、万一に備えたお守り代わりとして常備しておくこともできます。
ただし、アフターピルはあくまでも緊急時のみに服用する薬になります。
毎回の服用はからだへの負担も大きいことから、自己管理は徹底して行うようにして下さい。
アフターピルの効果
女性の妊娠と女性ホルモンには、深い関係があります。
女性ホルモンの分泌によって、からだの中で妊娠する環境が整うことで受精することができます。
アフターピルには黄体ホルモンである「レボノルゲストレル」のみが含まれています。
本来、妊娠する環境が整うことで、女性に排卵が起こります。
この時に大量に分泌されるのが、黄体形成ホルモン(LH)と呼ばれるホルモンです。
アフターピルを服用することで成分レボノルゲストレルの作用によって、黄体形成ホルモンの分泌を抑えることができます。
その結果、排卵が生じることがなくなり、受精することはなくなります。
また排卵後であってもレボノルゲストレルには、着床障害を起こす作用があります。
受精卵となってしまっても、子宮内膜の増殖を抑えて受精卵が着床しにくい状態をつくりだすことで、妊娠を回避することができます。