また口と全身の健康は比例していて、例えば「噛む」という行為は脳を刺激するため認知症の予防に繋がります。
実際に歯が20本以上残っている人と歯がほとんど残っていない人を比べた場合、後者の方の認知症リスクは1.9倍になるとの調査結果もあります。
つまり健康寿命を伸ばし、いつまでも生き生きと暮らすためには自分の歯を守り抜くことが重要なのです。

ここでは、歯・口をキレイにするためのオーラルケアグッズについて解説します。

オーラルケア商品の種類

今日ではオーラルケアのための様々なグッズが登場していますが、歯や口のお手入れの基本はやはり「歯を磨くこと」です。
口の中に潜んでいる細菌は、しっかりと歯を磨くことで増殖を抑えられます。
ここでは歯磨きに欠かせない"歯ブラシ"や"歯磨き粉"について重点的に解説します。

歯ブラシについて

歯を磨くためには、まず歯ブラシが欠かせません。
歯ブラシで使うと、歯に付着した汚れや歯垢(プラーク)を物理的に落とすことができます。
そのため歯ブラシは、歯の健康を守るための最も重要なグッズと言えます。

しかし歯ブラシは使い続けると毛先が広がり、磨く力が弱まるので1ヶ月に1回のペースを目安に交換するようにしましょう。
また歯ブラシを選ぶ時にはただ何となくではなく、次のような点に注意してみてください。

■ブラシの硬さ
スーパーやコンビニに行くと、「やわらかめ・ふつう・かため」と異なる3種類の硬さの歯ブラシが売られています。
これらの歯ブラシには次のような特徴があります。

やわらかめ　…　汚れを落とす力は弱いが、歯茎への負担は少ない
ふつう　…　やわらかめとかための中間
かため　…　汚れをしっかり落とせるが、歯や歯茎を痛める場合もある

よって、基本的にはふつうの硬さの歯ブラシがオススメです。
ただし歯磨きの時に血が出るなど歯茎が弱っている場合はやわらかめ、いつもの磨き方が弱い場合はかためなど使い分けるようにしましょう。

■ブラシの形
歯ブラシは商品によってブラシの毛先が細かったり、山型あるいは平らなど形も様々です。
ブラシの形により、次のような違いがあります。

平ら　…　歯の表面にブラシが均等にあたり、しっかりと磨ける
山型　…　歯と歯の間も磨きやすいが、毛先が寝やすい
毛先が細い　…　歯と歯茎の間を磨きやすいが、毛先が寝やすい

山型や毛先が細い歯ブラシはそれぞれ磨き残しが多い部分の汚れを落としやすいという形状です。
しかしブラシ部分の劣化が早く、毛先が曲がって磨く力が落ちやすいという弱点があります。
そのため最も使いやすいのは毛先が平らな歯ブラシとなります。

■ヘッドのサイズ
歯ブラシを選ぶ時は、ヘッド(ブラシの部分)の大きさも重要です。
歯ブラシのヘッドは主に「大きめ・小さめ」の2種類に分かれます。

大きめ　…　広い範囲を一度に磨くことができる
小さめ　…　隅々まで磨くことができる

歯磨きの際は細かい部分の汚れもしっかりと落とすことができる、小さめの歯ブラシを選ぶと良いでしょう。
ただし忙しい朝など、歯磨きの時間を十分にとれない場合などは大きめの歯ブラシの方が素早く、効果的に磨くことができます。

歯磨き粉について

歯磨きをする時に歯ブラシと並んで重要なのが、歯磨き粉です。
歯磨き粉は、「何を目的とするか」により求める効果も違います。

歯周病対策　…　歯茎のケア効果のある歯磨き粉を使う
虫歯予防　…　フッ素含有の歯磨き粉を選び、歯を強くする
ホワイトニング　…　歯に付着したステインを落とすため、研磨剤が使用されたものを選ぶ

そして歯周病や虫歯は、歯茎や歯を痛めるだけでなく口臭の原因になることもある病気です。
そのためこれらの病気を防ぐことは、口臭ケアにもつながるはずです。

また歯磨き粉の効果の違いは、中に含まれる"基本成分"や"薬用成分"の差によって生まれます。
目的ごとにどんな成分が適しているかはそれぞれのページで解説しているので、歯磨き粉を選ぶ際の参考にしてみてください。

その他のオーラルケアグッズ

オーラルケアグッズは歯ブラシや歯磨き粉だけではありません。
次のように、様々な商品が登場しています。

舌ブラシ、歯間ブラシ　…　部分磨きに特化したブラシ
デンタルリンス　…　液体ハミガキ

など

ただ歯磨きをするだけではなく、これらのグッズを併用すると口の中をより効率的にキレイにできるのでぜひお試しください。

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