皮膚真菌症とは、いわゆるカビ(真菌)が皮膚に感染することで発症する皮膚病のことです。
一般的に良く知られている「水虫」なども皮膚真菌症の一種になります。
水虫を専門的な言葉で表現すれば「足白癬」になります。
また爪に感染すれば「爪白癬」と呼ばれ、このように原因菌が同じでも感染部位によって呼び名が変わることや、皮膚の表なのか皮膚の中に感染しているのかによっても症状が異なります。
ほとんどが軽症で済むことが多いですが、放置したりしていると血液中に侵入してしまうと重症化することもあります。
軽い症状だからといって見過ごすのではなく、皮膚真菌症は早めに治療することが大切です。
皮膚真菌症・水虫
皮膚真菌症はカビの一種である真菌が感染することで起こる皮膚病です。原因や症状、治療の方法についてご紹介します。
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皮膚真菌症・水虫の一覧
皮膚真菌症とは
皮膚真菌症の治療方法
水虫やカンジタ症などは、皮膚真菌症薬によっての治療が一般的とされています。
治療薬には外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)があります。
■外用薬
など
ラミシールに関しては、内服薬もあります。
クリームタイプやローションタイプ、スプレータイプなど皮膚真菌症が現れている部位によって使い分けることができます。
■内服薬
など
真菌を殺菌する効果があり、外用薬では治りにくい症状に適しています。
塗り薬ではかぶれてしまう、広く症状が現れてしまっている、爪の水虫などには、飲み薬を用いて少なくとも3~6ヶ月飲み続ける必要があります。
また塗り薬を用いる場合は、手や足で4週間、その他は2週間ほどで症状は改善されはじめます。
しかし、皮膚が入れ替わるまでは数ヶ月かかるのでその間は塗り薬を使用する必要があります。
放置してしまうと治ることはなく、悪化することもあるので症状に合わせた皮膚真菌症治療薬を使って早めの治療を心がけるようにして下さい。
また、予防や再発予防のためにも患部を清潔に保つことや、感染者とタオルやスリッパなどを共有しないなどの対策をするようにして下さい。
皮膚真菌症の原因
皮膚真菌症は「表在性皮膚真菌症」と「深在性皮膚真菌症」2つにわけることができます。
この2つは、皮膚の表面に症状が現れるケースと、皮膚の奥(真皮以下)に感染してしまうケースになります。
"表在性"は、皮膚真菌症発症の大部分を占めています。
一方で"深在性"は、0.1%以下の割合と非常に稀な感染率ですが、重症化しやすいという特徴があります。
原因となる真菌は、次のようなものが挙げられます。
- 白癬菌
- 癜風菌
- カンジタ菌
- 黒色真菌
など
これらの菌は感染者の感染部位に直接触れること以外にも、日常生活で感染することがあります。
- プールや銭湯などの公衆浴場
- スリッパやクツ
- 帽子
- タオル
- ペット
など
原因菌はカビの一種なので蒸れやすい環境を好み、高温多湿な環境が感染経路になりやすいです。
白癬菌
白癬菌は感染した部位によって、病名が異なります。
足 ・・・ みずむし(足白癬)
頭 ・・・ しらくも(頭部白癬)
陰部 ・・・ いんきんたむし(股部白癬)
体 ・・・ ぜにたむし(体部白癬)
など
これらは皮膚の表面に症状が現れることから、表在性真菌症になります。
水虫・たむしの症状
"水虫"と"たむし"、この2つは病名こそ違いますが実は同じ白癬菌が原因の皮膚病です。
水虫は足の股や指、時に爪などにも症状が現れます。
かゆくなったり、皮膚が白くふやける、爪がもろくなることなどがあります。
また"たむし"は、からだの産毛が生えている部分の至るところ(口・目・内蔵以外)に水虫と同じ白癬菌が感染することで症状が現れます。
顔や手足の甲、背中などが"ぜにたむし"と呼ばれ、陰部に感染することで"いんきんたむし"となります。
虫刺されのような赤いブツブツができ輪になって症状が広がっていくのが特徴です。
いんきんたむしの場合、激しい痒みをともない、一度かきはじめると止まらなくなるという特徴があります。
癜風菌(でんぷうきん)
癜風菌は誰しものからだにいる常在菌になります。
菌としてはとても弱く、病原性はとても低いとされています。
なぜ癜風を発症するのか、そのはっきりとした原因はわかっていませんが、汗っかきな方や脂っぽい体質の方は癜風菌が繁殖しやすくなると言われています。
皮膚の表面に癜風菌が付着することで、広範囲にわたって症状が広がっていくのが特徴で表在性皮膚真菌症になります。
癜風の症状
癜風は背中や胸、腕などに症状が現れます。
黒いシミ ・・・ 黒色癜風
白いシミ ・・・ 白色癜風
黒色癜風を"くろなまず"と呼ぶことや、白色癜風を"しろなまず"と呼ぶこともあります。
皮膚の表面がカサつき、茶色っぽいまたは白っぽい皮疹ができます。
かゆみなどの自覚症状もなく、一見するとシミが増えたようにも見えるので癜風であることを自覚できないケースもあります。
カンジタ菌
カンジタ菌も癜風菌と同じように、誰しものからだにいる常在菌になります。
20代の女性に多く、女性の5人に1人はカンジタ症を経験しているというデータもあります。
カンジタ菌はそのほとんどが日和見感染(自己感染)になります。
過労やストレスなどから免疫力が弱まることで、カンジタ菌が急激に増殖しカンジタ症を発症します。
また、10人に1人~20人に1人の割合で性行為でも感染することがあります。
カンジタ症の症状
カンジタ症の症状は、男女によって異なります。
■男性
ペニスの亀頭や包皮の部分に強いかゆみがでます。
稀ですが、尿道炎を起こすこともあります。
- 強いかゆみ
- 白いカスや水泡
- 発疹
など
■女性
女性の症状で特に多いのが"かゆみ"になります。
またオリモノの量や色が変化します。
- 強いかゆみや灼熱感
- オリモノの変化
- 痛み
など
カンジタ症は性器以外にも、口唇や口の中に症状が現れることもあります。