ヘルペス治療薬
ヘルペス治療薬は、ゾビラックスやバルトレックスなどの抗ウィルス薬が有名です。飲み薬と塗り薬がありますので、悪化する前に使いやすいものを利用して、早めに治療しましょう。
ヘルペス治療薬の一覧
ヘルペス治療薬とは
国内第3位の感染者数であるヘルペスに用いられるのが、ゾビラックスやバルトレックスといった性病治療薬になります。
ヘルペスはウィルスの感染により発症するので、ソビラックスやバルトレックスなどの薬は抗ウィルス薬に分類されています。
この2種類の薬は、まず成分が異なります。
- ゾビラックス ・・・ アシクロビル
- バルトレックス ・・・ バラシクロビル塩酸塩
成分が違うようにも思えますが、実はバルトレックス成分バラシクロビル塩酸塩はからだの中でアシクロビルに変化することで、抗ウィルス効果を発揮します。
これをプロドラッグと呼び、ゾビラックスよりも成分の吸収率を高め、改良された薬がバルトレックスになります。
どちらも作用は異なりませんが、吸収率を高めたことで服用回数が大きく異なります。
- ゾビラックス → 1回200mgとして、1日5回服用
- バルトレックス → 1回500mgとして、1日2回の服用
1日の服用回数が大きく異なり、バルトレックスは飲み忘れの予防にもなります。
しかし薬価が高いことがバルトレックスのネックであり、1錠あたりはおよそ400円となります。
一方のゾビラックスは1錠あたりおよそ220円となり、価格も2倍ちかく異なります。
しかも、ヘルペスウィルスは現代医学では完全にからだの中から取り除くことはできないので、再発を繰り返すことも珍しくありません。
年に6回以上再発する方は、再発予防治療として1年間の服用が必要になることもあります。
服用期間が伸びれば伸びるほど、ヘルペス治療は大きな負担となることから、ジェネリック医薬品に切り替えることがお勧めです。
1錠あたりを先発薬の1/5以下で購入できるので、負担の少ない治療を行うことができます。
ヘルペス治療薬の種類
ヘルペス治療薬で代表的なのは、上記で説明したゾビラックスとバルトレックスの2種類です。
それぞれ特徴や詳細についてご説明します。
ゾビラックス
ゾビラックスはグラクソ・スミスクライン社(GSK)が開発、販売しているヘルペス治療薬です。
有効成分はアシクロビルで、剤形は錠剤、顆粒、ゼリー、シロップ、軟膏、クリーム、注射などがあります。(※当サイトで取り扱っているのは錠剤のみ)
主にヘルペスウィルスによって起こる単純疱疹(性器ヘルペス、口唇ヘルペス)、水疱瘡、帯状疱疹などの治療に使用されており、ウィルスのDNA伸長を妨害することで、ウィルスが増殖するのを抑えます。
安全性が高く副作用も比較的少ないことから、小児の水疱瘡などにも処方されています。
バルトレックス
バルトレックスはグラクソスミス・クライン社(GSK)が開発、販売しているヘルペス治療薬です。
有効成分はバラシクロビルでゾビラックスの有効成分アシクロビルのプロドラックです。体の中でアシクロビルに変換することで抗ウィルス作用が発揮され抗ウィルス効果を得ることができます。
体への吸収率が高く、ゾビラックスが1日5回服用が必要な場合、バルトレックスは1日1回~3回の服用のみとなっています。
効能はゾビラックスと同じで主にヘルペスウィルスによっておこる単純疱疹(性器ヘルペス、口唇ヘルペス)、水疱瘡、帯状疱疹などの治療に使用されています。
ゾビラックス/バルトレックスのジェネリック医薬品
ゾビラックスやバルトレックスのジェネリック医薬品は存在し、先発薬と同一成分であり同等の効果を期待することができます。
しかも低価格になることから、再発用に常備しておくことも、服用期間が長くなっても治療費負担を抑えることができます。
先発薬 | ジェネリック医薬品(後発薬) |
---|---|
ゾビラックス (成分:アシクロビル) |
アジビルDT (成分:アシクロビル) |
バルトレックス (成分:バラシクロビル塩酸塩) |
バルシビル/セントレックス (ともに成分:バラシクロビル塩酸塩) |
ヘルペスと一言でいっても、性器以外にも感染することがあります。
また帯状疱疹や、水ぼうそうなどにも効果を発揮します。
ヘルペスの種類によっても服用方法が異なることから、海外通販(個人輸入代行)を利用するのであれば、服用前に用法用量を確認するようにして下さい。
正しい服用方法であれば、ジェネリック医薬品を使ってヘルペス治療を個人で安全に行うことができます。
ジェネリック医薬品の概要についてはこちらをご覧下さい。
ゾビラックス/バルトレックスの作用
ゾビラックスのプロドラッグがバルトレックス(からだの中でゾビラックスの成分に変化する)になることから、どちらの作用も同じになっています。
ヘルペスウィルスがからだの中で増殖をするためには、DNA(遺伝子情報)が必要不可欠となります。
DNAが複製されることで、ウィルスが増殖し症状となって現れるようになります。
ゾビラックスやバルトレックスの成分は、DNAを複製する時に必要となる酵素であるDNAポリメラーゼを阻害する作用があります。
DNAポリメラーゼという酵素が阻害されることでウィルスの増殖は抑えられ、ヘルペスの症状を抑えることができます。
しかし増殖を抑えるのみで、体調不良などによって再びウィルスが増殖することもあるので、治療と併せて体調管理などにも注意が必要です。