結膜炎治療薬
結膜炎治療薬は、結膜炎を治療するためのお薬です。大きくわけると抗菌薬、抗炎症薬、ステロイド薬、抗アレルギー薬の4種類があるため、ご自分に合っているお薬で早めに治療しましょう。
結膜炎治療薬の一覧
結膜炎治療薬とは
目が充血したり、かゆくなるなど様々な症状が現れる結膜炎。
結膜炎を治療する際には、目薬を使うことが基本です。
目薬には様々な種類がありますが、それらの中には結膜炎治療薬として用いられるものもたくさんあります。
しかし結膜炎にかかったからと言っても、ただ適当に結膜炎治療薬を選んで使えば良いという訳ではありません。
結膜炎は、原因によって大きく3種類に分かれます。
- 細菌性結膜炎
- ウイルス性結膜炎
- アレルギー性結膜炎
これらは細菌・ウイルス・アレルギーとそれぞれ結膜炎を引き起こす原因が異なります。
原因が違えば治療に適した薬も異なるので、どの結膜炎にどんな薬を使えば良いのかを見極めなければなりません。
ここではどんな種類の結膜炎治療薬があるのかを明らかにした上で、タイプ毎の結膜炎に合わせた薬の選び方をご紹介します。
結膜炎治療薬の種類
結膜炎治療薬は、大きく4種類に分かれます。
- 抗菌薬
- 抗炎症薬
- ステロイド薬
- 抗アレルギー薬
以下ではそれぞれの種類について、解説していきます。
抗菌薬とは
抗菌薬とは、その名前の通り抗菌効果がある目薬のことです。
これらの薬には、性感染症などの治療にも使われるような抗生物質が含有されています。
抗菌薬には例えば、次のような種類があります。
- クラビット点眼液
- タリビッド
- ガチフロ
- ゲンタシン
- ベストロン
など
種類によっては点眼薬だけでなく眼軟膏もあり、症状に合わせて剤型を選ぶことも可能です。
また現在ではガチフロに「ガチブル点眼液」というように多数のジェネリック医薬品が登場し、費用を抑えて治療することもできます。
抗炎症薬とは
抗炎症薬とは、目に現れた炎症を抑えるための目薬です。
ウイルス性の結膜炎によく使われています。
後に説明するステロイド薬と比べると効果は劣るものの、副作用が少なく安全性に優れます。
また抗炎症薬には「ニフラン点眼液」「ブロナック」などの点眼液があります。
ステロイド薬とは
ステロイド薬とは、抗炎症薬と同じく炎症を鎮めるための目薬のことです。
「フルメトロン」や「リンデロン」などがあります。
抗炎症薬との違いはその効き目の強さにあり、症状が重い場合には強力な効果を持つステロイド薬が使用されます。
しかし副作用が比較的起こりやすいため、長期的に使用している場合は注意が必要です。
また最近ではフルメトロンのジェネリック医薬品である「フラレックス点眼液」など、個人で購入できるステロイド薬もあります。
抗アレルギー薬とは
アレルギー性結膜炎の治療において重要になるのが、抗アレルギー薬です。
抗アレルギー薬はアレルギー症状、つまり花粉症などにともなう目の症状を抑えるのに役立ちます。
また抗アレルギー薬は種類も豊富で、近年までにたくさんの目薬が販売されています。
- パタノール
- アレジオン
- ザジテン
- インタール
- リザベン
など
これらの薬にもパタノールに「IF2点眼液」、アレジオンに「リレスタット点眼液」など様々なジェネリック医薬品があります。
また抗アレルギー薬とは効果が異なるものの、重症化したアレルギー性結膜炎(春季カタル)に使われる薬として「パピロック」という薬もあります。
パピロックのジェネリックである「シクロミューン点眼液」は、通販での購入も可能です。
結膜炎治療薬の選び方
結膜炎は原因により「感染によるもの(細菌・ウイルス)」、「アレルギーによるもの」に分かれる目の病気です。
結膜炎のタイプ毎に使われる一般的な結膜炎治療薬は、次の通りになります。
■細菌性結膜炎の場合
細菌性結膜炎を引き起こす細菌には、抗菌薬が有効です。
基本的に点眼薬が使われますが、症状や細菌の種類によっては眼軟膏や内服薬などが必要になる場合もあります。
また細菌性結膜炎は、抗菌薬をしっかり使っていれば短期間で治療することも可能だと言われています。
■ウイルス性結膜炎の場合
ウイルス性結膜炎の場合は、細菌性とは異なりウイルスに有効な薬がありません。
そのため目の炎症を和らげるために抗炎症薬やステロイド薬を使用したり、細菌への感染を予防するために抗菌薬が使われることもあります。
しかしいずれにしても原因となるウイルスには効果がないので、ウイルス性結膜炎を完治させるには時間が必要になります。
■アレルギー性結膜炎の場合
アレルギー性結膜炎の方にはアレルギーを抑えるための抗アレルギー薬、目の炎症を鎮めるステロイド薬が使われます。
ですがアレルギー性結膜炎の原因になるのは花粉やダニ、ペットの毛など身近にあるものが多いです。
自分のアレルゲンが分かっている場合は、目薬による治療だけではなくアレルゲンとの接触を避けるようにすると症状が緩和されます。