ベトノベートNクリーム
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ベトノベートNクリームは化膿した皮膚に使用可能なステロイド外用薬。アトピー性皮膚炎などで化膿した皮膚に塗ることで症状を和らげ菌の繁殖を抑えます。作用が強めなため皮膚の薄い部分への使用は注意が必要です。
ベトノベートNクリーム 20g
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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ベトノベートNクリームについて詳しく見る
商品詳細
ベトノベートNクリームとは、抗生物質を配合したステロイド外用薬です。例えばアトピー性皮膚炎や蕁麻疹(じんましん)などの皮膚疾患では、皮膚が化膿することがあります。
これは、湿疹などの皮膚症状が起きると皮膚のバリア機能が弱まってしまい細菌やウイルスが感染しやすくなってしまうためです。
ベトノベートNクリームは、そうした皮膚症状と感染症をまとめて治療するための塗り薬となります。
ベトノベートNクリームの特徴ベトノベートNクリームには、2つの特徴があります。
■2つの成分による合剤
■ステロイド作用は強め
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患には、基本的にステロイド薬が有効です。
しかし皮膚に細菌やウイルスが感染し傷口が化膿してしまった場合に限っては、むしろ逆効果となります。
ステロイド薬にはからだの免疫機能を弱める効果があるため、細菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
そのような時に効果を発揮するのがベトノベートNクリームになります。
皮膚症状を和らげるステロイド成分と細菌の繁殖を抑える抗生物質が配合されているので、化膿している部分にも高い治療効果が期待できます。
ただしベトノベートNクリームに含まれるステロイド作用は第3群(Strong)と強めなので、顔や首などの皮膚が薄い部分に使用する際は注意が必要です。
またステロイドとしての副作用が現れる恐れもあるので、使用する際は必要最低限に留めるようにしなくてはなりません。
ベトノベートNクリームの効果・効能ベトノベートNクリームにはステロイド成分「ベタメタゾン吉草酸エステル」と抗生物質「フラジオマイシン硫酸塩」の2種類が配合されています。
そのため2種類の成分による効果が期待できます。
■抗炎症・免疫抑制作用(ステロイドによる)
アトピー治療薬などに使用されることが多いステロイド薬ですが、ステロイド薬は良くも悪くも様々な効果を発揮します。
ステロイド薬を病気の治療薬として用いる場合は、主に2つの効果を期待して用いられます。
- 抗炎症作用
- 免疫抑制作用
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患において、からだの中ではロイコトリエンやPG(プロスタグランジン)などの"炎症を起こす物質"が放出されることで炎症が現れます。
これらの炎症を起こす物質は、脂肪酸の1種である「アラキドン酸」から作られます。
そこでステロイド薬には、アラキドン酸の働きを弱める作用があります。
アラキドン酸は「ホスホリパーゼA2」という酵素の働きにより活発化します。
一方でステロイド薬には、ホスホリパーゼA2の働きを阻害する「リポコルチン」というタンパク質の分泌を増やす作用があります。
リポコルチンが増える → ホスホリパーゼA2の働きが阻害 → アラキドン酸の働きが弱まる
リポコルチンが増えることで結果的にアラキドン酸の活動が抑えられると、炎症を起こす物質も少なくなり抗炎症作用が発揮、皮膚症状が改善されます。
また、ステロイド薬によるもう1つの効果が免疫抑制作用です。
人のからだには、免疫機能の要である「NF-kB」という物質があります。
NF-kBには体内に細菌などの異物が侵入した時に、それを追い出すための化学物質を作り出す働きがあります。
ステロイド薬にはNF-kBの働きを阻害し、からだの免疫機能を弱める作用があります。
アトピー性皮膚炎はアレルギー反応、つまり免疫機能が働きすぎることで症状が現れます。
そのため免疫抑制作用は、アトピー性皮膚炎のような症状の治療には欠かせない効果です。
■殺菌作用(抗生物質による)
人や動物に感染して時には病気を引き起こすこともある細菌ですが、細菌が生きていくためには「タンパク質」が不可欠です。
例えば細菌は「細胞膜」という薄い膜に覆われていますが、この細胞膜もタンパク質から作られています。
細菌がタンパク質を合成する上で重要となるのが、「リボソーム」という器官です。
そこで抗生物質には、リボソームの働きを阻害する作用があります。
リボソームを阻害された細菌はタンパク質の合成を行うことができなくなり、死滅してしまうのです。
抗生物質は、このような作用により殺菌作用を発揮します。
服用方法・使用方法
ベトノベートNクリームの使用方法は、次のようになります。1日1回~数回を患部に直接塗布または擦り込むか、あるいは無菌ガーゼなどにのばして貼り付ける
なお、症状により適宜増減します。
ベトノベートNクリームの注意点■感作に注意
ベトノベートNクリームが感作される恐れがあるので、感作の徴候(そう痒、発赤、腫脹、丘疹、小水疱など)が現れた場合は使用を中止して下さい。
■全身性の副作用に注意
ベトノベートNクリームを大量に、または長期にわたり広範囲に使用したり、特に密封法を行うことでステロイドによる全身性の副作用が現れることがあります。
特別な場合を除き長期的な大量使用や密封法はできるだけ避けるようにして下さい。
■長期間の使用は控えること
広範囲な熱傷、潰瘍のある皮膚にベトノベートNクリームを長期間使用することは控えるようにして下さい。
■症状が改善されない場合
ベトノベートNクリームの使用により症状が改善されなかったり、また症状が悪化した場合は使用を中止して下さい。
副作用
ベトノベートNクリームの副作用は、次の通りになります。■皮膚の感染症
ベトノベートNクリームの成分フラジオマイシン硫酸塩の耐性菌または非感性菌による感染症(伝染性膿痂疹、毛のう炎など)、真菌症(水虫やたむし、カンジタ症など)、ウイルス感染症が現れることがあります。
これらの症状が現れた場合はベトノベートNクリームの使用を中止して下さい。
■その他の皮膚症状
ベトノベートNクリームの長期的な連用により、次のような症状が現れることがあります。
- ステロイドざ瘡(ニキビ)
- ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)
- ステロイド酒さ、口囲皮膚炎(口の周りや顔全体に紅斑、丘疹、毛細血管拡張、痂皮、鱗屑)
- 魚鱗癬様皮膚変化
- 色素脱失
- 紫斑
- 多毛
これらの症状が現れた場合はベトノベートNクリームの使用を徐々に中止し、ステロイド薬以外の薬に切り替えて下さい。
■過敏症
ベトノベートNクリームの使用により皮膚の刺激感、接触性皮膚炎、発疹などが現れることがあります。
これらの症状が現れた場合、使用を中止して下さい。
■下垂体・副腎皮質系機能
ベトノベートNクリームの大量または長期にわたる広範囲の使用、密封法により下垂体・副腎皮質系機能抑制をきたすことがあるので注意して下さい。
またこのような場合にベトノベートNクリームの使用を急に中止すると、急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があります。
使用を中止する場合は少しずつ減量するようにして下さい。
■長期連用
腎障害、難聴が現れる可能性があるので、ベトノベートNクリームの長期連用は避けるようにして下さい。
重い副作用症状
眼圧亢進、緑内障、後のう白内障 | 視野が欠ける・狭くなる、視力の低下、目の痛みやかすみ、頭痛、吐き気 |
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注意点
ベトノベートNクリームの併用禁忌薬は特にありません。ベトノベートNクリームを使用できない方■成分フラジオマイシンの耐性菌または非感性菌による皮膚感染のある患者さん
■細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症、および動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみなど)の患者さん
■鼓膜に穿孔のある患者さんへの耳内使用
■ベトノベートNクリームの成分ベタメタゾン吉草酸エステルやフラジオマイシンに過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
■フラジオマイシン、カナマイシン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシンなどのアミノグリコシド系抗生物質またはバシトラシンに過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
■潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある患者さん