トビエース
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トビエースは2013年に発売された、新しい過活動膀胱治療薬です。膀胱の収縮を抑え、膀胱の容量を増やすことで頻尿や尿失禁を改善します。また、膀胱に集中的に作用することで副作用が少なく抑えられています。
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- 有効成分
- フェソテロジンフマル
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- メーカー
- ファイザー
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- 適応症
トビエース 4mg
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商品詳細
トビエースとは、2013年に発売がスタートした比較的新しい過活動膀胱治療薬です。過活動膀胱とは尿意切迫感を必須症状とし"頻尿"や"尿失禁"などの症状を伴います。
トビエースは、おしっこを溜めておく膀胱がむやみに収縮してしまうことを抑え、膀胱を広げることでおしっこを多く溜めておけるようにしてくれます。
同じ抗コリン剤である"デトルシトール(※リンク先はジェネリック)"のプロドラッグになり、1日1回の服用で済み、口の渇きなどの副作用も抑えられています。
デトルシトールの良いとこ取りという認識で問題はありません。
ただし、尿道機能障害や腹圧性尿失禁などの症状には向きませんので注意して下さい。
トビエースの特徴トビエースの特徴は、2つあります。
■膀胱に集中的に作用する
■副作用が少ない
膀胱に集中的に作用することによって脳への作用が少ないので、副作用症状を抑えることができます。
またゆっくりと効き目を発揮していくので、これもまた副作用を抑えることにつながっています。
他にもトビエースは食事の影響を受けないことが報告されており、食前・食間・食後いつ服用しても同じ効果が得られます。
トビエースの効果・効能過活動膀胱(頻尿・尿失禁)の治療に用いられるトビエースは、尿の回数を少なくする効果があります。
おしっこを溜めておくタンクの役割となる膀胱には平滑筋と呼ばれる筋肉があります。
この平滑筋には「ムスカリン受容体(アセチルコリン受容体とも)」と呼ばれるものが存在します。
アセチルコリン → ムスカリン受容体 → 膀胱の収縮
このようにアセチルコリンと呼ばれる物質がムスカリン受容体に結びつくことで、膀胱が縮まってしまい頻尿や尿失禁につながってしまいます。
トビエースはムスカリン受容体に作用する薬になり、アセチルコリンが結びつくのを邪魔します。
すると膀胱の収縮を抑えることができ、過活動膀胱を改善することができます。
服用方法・使用方法
トビエースの服用方法は、次のようになります。1回4mgを1日1回服用
なお、症状によっては1日8mgまでの増量が可能となっています。
トビエースの注意点■前立腺肥大症の患者さん
前立腺肥大症の患者さんなど下部尿路閉塞疾患がある場合、トビエース服用前に残尿量の測定を行うようにして下さい。
トビエース服用後は尿量が増加するので注意して下さい。
■危険な作業に注意
トビエースは霧視やめまい、眠気などを起こすことがあります。
服用後の車の運転や危険がある機械での作業などには十分注意して下さい。
■認知症の患者さん
認知症の患者さんで過活動膀胱の自覚症状の把握が困難な場合、トビエースの服用対象とはなりません。
■効き目がない場合
トビエースの効果がない場合、服用を継続するべきではないとしています。
副作用
トビエースの副作用は、次のようになります。目の症状 | 頻度1~10%未満 | 目の乾燥 |
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頻度0.3~1% | 霧視 |
神経症状 | 頻度1~10%未満 | 頭痛、めまい |
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頻度0.3~1% | 傾眠、味覚異常 |
心臓症状 | 頻度0.3~1%未満 | 心電図QT延長、頻脈、動悸 |
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血管症状 | 頻度0.3~1%未満 | 高血圧 |
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呼吸器、胸郭(きょうかく)、縦隔(じゅうかく)への症状 | 頻度1~10%未満 | ノドの乾燥 |
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頻度0.3~1%未満 | 鼻の乾燥、咳嗽、咽頭の痛み |
肝胆道系の症状 | 頻度0.3~1%未満 | 肝臓機能検査の数値の増加 |
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胃腸症状 | 頻度10%以上 | 口の中の乾燥 |
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頻度1~10%未満 | 便秘、消化不良、腹痛、悪心、下痢 | |
頻度0.3~1%未満 | 胃食道逆流性疾患、腹部不快感、腹部膨満感、嘔吐、胃炎、鼓腸 |
腎臓および尿路への症状 | 頻度1~10%未満 | 排尿困難、尿路感染、残尿 |
---|---|---|
頻度0.3~1%未満 | 膀胱炎、排尿躊躇、尿流量の減少 |
皮膚症状 | 頻度0.3~1%未満 | 皮膚の乾燥、発疹、そう痒症 |
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頻度不明 | 蕁麻疹、血管浮腫 |
全身症状 | 頻度不明 | CK(CPK)の増加、疲労、むくみ(浮腫) |
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重い副作用症状
尿閉 | 尿が出にくい・まったくでない |
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血管浮腫 | 顔面浮腫、口唇腫脹、舌腫脹、喉頭浮腫など |
注意点
トビエースの併用禁忌薬は、特にありません。トビエースを服用できない方■尿閉がある患者さん
■眼圧の調整ができない閉塞隅角緑内障の患者さん
■幽門、十二指腸または腸管が閉塞している患者さんおよび麻痺性イレウスの患者さん
■胃アトニーまたは腸アトニーがある患者さん
■重症筋無力症の患者さん
■重い肝障害がある患者さん
■重い心疾患がある患者さん
■トビエース成分フェソテロジンフマル酸塩あるいはデトルシトール成分酒石酸トルテロジンに過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
トビエースとの併用に注意が必要な薬■抗コリン作用がある薬
以下の薬との併用によって、便秘や排尿困難、口の中の乾燥などの副作用症状が現れる恐れがあります。
- 三環系抗うつ剤
- フェノチアジン系の薬
- モノアミン酸化酵素阻害剤
CYP3A4阻害薬との併用によって、効果が強まることや副作用が現れやすくなる恐れがあります。
など
■CYP3A4誘導薬
血中濃度の低下にともなって、効果が弱まる可能性があります。
- アレビアチン
- テグレトール(※リンク先はジェネリック)
- リファジン
- フェノバール
- セイヨウオトギリソウ含有の食品
■CYP2D6阻害薬
血中濃度を上昇させる可能性があり、併用中にトビエースを4mg~8mgに増量する際は慎重に行うようにして下さい。
- キニジン
- パキシル