シングレア
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シングレアは喘息発作の予防、アレルギー性鼻炎の症状の緩和に用いる治療薬。服用を開始して1週間ほどで効き目が現れます。なお予防薬ですので喘息発作が起きた場合は適した治療薬を別途服用する必要があります。
シングレア 5mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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28錠 | 3,150円 |
1錠あたり 112円 |
94pt獲得 | 売り切れ |
シングレア 10mg
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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60錠 | 7,200円 |
1錠あたり 120円 |
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シングレアについて詳しく見る
商品詳細
シングレアとは、喘息発作の予防やアレルギー性鼻炎の症状の緩和に用いられるアレルギー治療薬です。「抗ロイコトリエン薬」と呼ばれる種類の薬となり、聞きなれないかもしれませんが「抗ヒスタミン薬」などと同じくアレルギー症状を抑えるために使用されます。
中身の成分はモンテルカストナトリウムとなり、同じ成分の薬としてキプレスもあります。
ただしシングレアとキプレスは製造販売を行う製薬会社が異なるだけで、どちらも同じ効果を持つ先発薬としての扱いになります。
シングレアの特徴シングレアには3つの特徴があります。
■剤型が豊富
■喘息発作のコントロールが可能になる
■アレルギー性鼻炎の症状に強く働く
シングレアは病院で処方される場合、錠剤・チュアブル錠・細粒と剤型が豊富なお薬です。
その中でも本製品は錠剤となるため喘息とアレルギー性鼻炎の両方に適応しています。
肝心の効き目について、喘息の患者さんがシングレアを服用した場合は喘息発作を起こりにくくする予防効果を発揮してくれます。
ただし喘息発作を緩和する効果は無いので、発作時はサルブタモールなどの喘息治療薬も必要になります。
またアレルギー性鼻炎に関しては、くしゃみ・鼻水・鼻詰まりなど厄介な症状の全てを改善することが可能です。
なお、これらの効き目はシングレアの服用開始から約1週間かかるとされています。
シングレアの効果・効能シングレアが適応する喘息とアレルギー性鼻炎は、どちらもアレルギー反応によって起こる症状です。
アレルギー反応を起こす物質としてよく耳にするのは「ヒスタミン」ですが、アレルギー反応に関わる物質は1つだけではなく「ロイコトリエン」という物質も関わっています。
ロイコトリエンは、体内の「ロイコトリエン受容体」と呼ばれる器官と結びつくことで気管支を収縮させたり、また炎症を起こすことで喘息発作を引き起こします。
アレルギー性鼻炎の場合は、鼻の粘膜に炎症や腫れを起こして鼻水、鼻詰まりなどの症状が現れるようになります。
ロイコトリエン + ロイコトリエン受容体 → アレルギー反応
つまり、ロイコトリエンの働きを阻害すれば喘息やアレルギー性鼻炎の症状を改善できることが分かります。
そこでシングレアには、ロイコトリエン受容体と結びついてロイコトリエンの働きを抑える作用があります。
ロイコトリエン受容体にフタがされることで、ロイコトリエンによるアレルギー反応を防ぐことが可能になるのです。
服用方法・使用方法
シングレアの服用方法は、用途によって異なります。■喘息
1日1回、就寝前に10mgを服用
■アレルギー性鼻炎
1日1回、就寝前に5~10mgを服用
シングレアの注意点■継続的に服用すること
シングレアは喘息の症状が悪化した時だけでなく、症状が良好でコントロールできている場合でも継続して服用するようにして下さい。
■喘息発作の緩和はできない
シングレアは喘息発作を起こりにくくするお薬です。
気管支拡張剤やステロイド剤等とは異なり、すでに起こっている喘息発作を緩和することはできないので注意して下さい。
■大発作に注意
喘息の患者さんがシングレアを服用中に、喘息の大発作が現れた場合は気管支拡張剤やステロイド剤を服用するようにして下さい。
■ステロイド療法を受けている方は注意
長期的にステロイド療法を受けている患者さんがシングレアの服用に際しステロイドを減量する場合は、症状を十分に管理した上で徐々に減量するようにして下さい。
また、シングレアの服用によりステロイド剤の維持量を減量した患者さんの場合、シングレアの服用を中止すると持病が再発する恐れがあるので注意して下さい。
■精神症状に注意
シングレアとの因果関係は明らかではないものの、うつ病や自殺念慮、自殺および攻撃的行動などの精神症状が起きることが報告されています。
■血管炎に注意
シングレアなどのロイコトリエン拮抗剤による副作用としてチャーグストラウス症候群に似た血管炎が起きたとの報告があります。
経口ステロイド剤の減量・中止時に現れやすいので、シングレアの服用中は次のような症状に注意して下さい。
- 四肢の脱力
- 発熱
- 関節痛
■漫然と服用を続けないこと
シングレアを服用しても効果が現れなかった場合は、漫然と長期間に渡っての服用を続けないように注意して下さい。
副作用
シングレアによる副作用症状は、次のようになっています。過敏症 | 頻度0.1~1%未満 | 皮疹、そう痒 |
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頻度0.1%未満 | 蕁麻疹 | |
頻度不明 | 肝臓の好酸球浸潤 |
精神神経系 | 頻度0.1~1%未満 | 頭痛、傾眠 |
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頻度0.1%未満 | 情緒不安、不眠、幻覚、目まい、感覚異常(しびれ等) | |
頻度不明 | 異常な夢、易刺激性、痙攣、激越、振戦、夢遊症、失当見識、集中力低下、記憶障害、せん妄 |
呼吸器 | 頻度不明 | 肺好酸球増多症 |
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消化器系 | 頻度0.1~1%未満 | 下痢、腹痛、胃の不快感、嘔気 |
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頻度0.1%未満 | 胸やけ、嘔吐、便秘、口内炎 | |
頻度不明 | 消化不良 |
肝臓 | 頻度0.1~1%未満 | 肝機能異常、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、AI-P上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇 |
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筋骨格系 | 頻度0.1%未満 | 筋痙攣を含む筋痛、関節痛 |
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その他 | 頻度0.1~1%未満 | 口の渇き、尿潜血 |
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頻度0.1%未満 | 血尿、尿糖、むくみ(浮腫)、けん怠感、白血球数増加、尿タンパク、トリグリセリド上昇、出血傾向(鼻血、紫斑等)、動悸、頻尿、発熱、脱毛 | |
頻度不明 | 挫傷、脱力、疲労、遺尿 |
※上記のような症状が現れた場合、シングレアの服用を中止する等の適切な処置を行って下さい。
重い副作用症状
アナフィラキシー | 蕁麻疹、痒み、くちびるやまぶたの腫れ、息切れ、ゼーゼーという呼吸音、せき、失禁 |
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血管浮腫 | くちびるやまぶたの急な腫れ、ヒリヒリする、物が飲み込みにくい、呼吸がしにくい、悪心、嘔吐、腹痛 |
劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸 | 発熱、筋肉痛、食欲不振、全身のけん怠感、皮膚や目が黄色くなる、尿の色が濃くなる、灰色っぽい便 |
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑 | 高熱、ノドの痛み、全身への紅斑・水ぶくれ・ただれ、眼の充血、目やに、疼痛 |
血小板減少 | 出血傾向(歯茎から血が出る、鼻血が増える等)、血が混じった黒色の便、血尿、月経過多 |
注意点
シングレアの併用禁忌薬はありません。シングレアを服用できない方■シングレアの成分モンテルカストナトリウムに過敏症(アレルギー)の既往歴のある方
シングレアとの併用に注意が必要な薬■フェノバール
併用によりシングレアの効果が弱まる恐れがあります。