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インドメタシンについて詳しく見る
商品詳細
インドメタシンとは、アリール酢酸系の即効性のある解熱鎮痛剤のひとつとなります。非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)と呼ばれる鎮痛・解熱・抗炎症作用を持つ治療薬に分類され、日常的にもよく見かけやすい薬のひとつといえます。
ドラッグストアなどでも「インドメタシン配合」と記載のある湿布薬や頭痛薬が置いてあったり、発熱や痛みをともなう炎症によく効くので風邪薬としても処方されることもあります。
よく見かけやすい医薬品ではありますがしっかりとした効き目があるため、発熱・痛みなどの症状に用いやすい痛み止めのひとつといえるでしょう。
インドメタシン服用の際には、副作用に注意しながら副作用に注意しながら服用するようにして下さい。
インドメタシンの特徴非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の中では効果も上位に入るほどのインドメタシンの特徴は次のようにあげられます。
■即効性としっかりとした効き目がある
■多くの外用市販薬(塗り薬)にも入っているので安心して使うことができる
■ボルタレンと比べ1錠あたりが安い
解熱鎮痛剤の中ではかなり強力なボルタレンと比べ、効果は少し落ちますがその分1錠あたりが低価格となっています。
湿布や塗り薬などの市販外用薬では有名ですが、長期間内服すると胃に負担がかかるので、あくまで発熱や痛みをやわらげる対症療法として使用するのがよいでしょう。
インドメタシンの効果・効能インドメタシンには、痛みや炎症などを引き起こす物質である「プロスタグランジン」がつくられるのを抑制してくれる作用があります。
プロスタグランジンは、からだの中で次のようにしてつくられます。
アラキドン酸 + シクロオキシゲナーゼ(COX-1/COX-2) ＝ プロスタグランジン
シクロオキシゲナーゼの2種類には、それぞれ異なる特徴があります。
- COX-1 … 胃の粘膜を保護する
- COX-2 … 炎症によって発生する酵素
インドメタシンは、シクロオキシゲナーゼのはたらきを阻害することでプロスタグランジンがつくられるのを防ぎます。
その結果、炎症や痛み、あるいは熱を下げる効果などを期待することができます。
ただし、COX-2のみを阻害できる解熱鎮痛剤であるセレコックス（※リンク先はジェネリック）などとは異なり、COX-1も阻害するので長期的な服用は胃腸症状を起こしやすくするので注意して下さい。
服用方法・使用方法
インドメタシンの服用方法は、症状によって異なります。■関節リウマチ・痛風発作・五十肩・肩こり・歯の痛みなど
1回25mgを1日1～3回頓用(症状に応じて服用)
尚、年齢や症状に応じて用量は適宜増減します。
また副作用として胃腸症状を起こしやすいことから、空腹でのインドメタシンの服用は避けることが望ましいとされています。
■急性上気道炎(風邪)の解熱・鎮痛
1回25mgを頓用
ただし、原則として1日2回までの服用となります。
また1日の最大用量は75mgまでとなり、空腹での服用は避けることが望ましいです。
インドメタシンの注意点■あくまでも対処療法
インドメタシンを服用したからといって、炎症や痛みなどの原因そのものを治療することはできません。
一時しのぎ程度に考え、根本的な原因も治療するようにして下さい。
■副作用に注意
過度に体温が低下することや、虚脱、四肢の冷却などの症状が現れることがあります。
特に高齢者の方は服用してからの体調の変化には、十分に注意して下さい。
■感染症にかかっているケース
インドメタシンの服用によって、感染症を不顕性化(感染しているのに症状が現れない)させてしまう恐れがあります。
感染症による炎症を抑える目的でインドメタシンを用いるのであれば、適切な感染症治療薬と併用するようにして下さい。
■危険を伴う作業は控える
インドメタシンの服用によって、めまいやふらつきなどの症状が現れることがあります。
自動車の運転、あるいは危険を伴う機械での作業や高所での作業は思わぬ事故の原因につながるので控えるか、十分に注意するようにして下さい。
副作用
インドメタシンの副作用は、次のようになっています。| 消化器 | 頻度不明 | 腹痛、口の渇き、食欲不振、消化不良、悪心・嘔吐、胃炎、下痢・軟便、口内炎、便秘、限局性回腸炎、腹部膨満感、膵炎 |
|---|
| 血液 | 頻度不明 | 貧血、顆粒球の減少、血小板の減少、紫斑病、血小板機能の低下(出血が止まりにくくなる) |
|---|
| 皮膚 | 頻度不明 | 脱毛、結節性紅斑 |
|---|
| 過敏症 | 頻度不明 | 発疹、そう痒、脈管炎、蕁麻疹 |
|---|
| 感覚器 | 頻度不明 | 耳鳴、角膜混濁、網膜障害、結膜炎、眼窩及びその周囲の痛み、難聴 |
|---|
| 肝臓 | 頻度不明 | 肝機能異常(AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇など) |
|---|
| 精神神経系 | 頻度不明 | 頭痛、眠気、めまい、不眠、知覚異常、ふらつき、脱力感、抑うつ、不安、離人症、振戦、失神、末梢神経炎、疲労、神経過敏 |
|---|
| 循環器 | 頻度不明 | 動悸、血圧の上昇 |
|---|
| その他 | 頻度不明 | むくみ、ほてり、不快、胸痛、発汗亢進、頻尿、尿糖、高血糖、鼻血 |
|---|
※赤文字の症状が現れた場合は、インドメタシンの服用を中止して下さい。
※関節リウマチなどに長期的に服用している時に太文字の症状の前触れ(霧視など)が現れた場合は、インドメタシンの服用を中止して下さい。
※血液に関する症状が現れた場合は血液検査を行い、異常が見られた場合はインドメタシンの服用を中止して下さい。
※精神神経系の症状が激しく、減量しても症状がなくならない場合は、インドメタシンの服用を中止して下さい。
重い副作用症状
| ショック、アナフィラキシー | 胸内苦悶、冷汗、呼吸困難、四肢の冷え、血圧の低下、意識障害、蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難 |
|---|---|
| 消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍、腸管の狭窄・閉塞、潰瘍性大腸炎 | 腹痛、吐血、下血(赤黒い便や黒いタール状の便)、下痢、嘔吐、貧血、食欲不振、胸やけ、腹部の膨満感、発熱 |
| 再生不良性貧血、溶血性貧血、骨髄抑制、無顆粒球症 | 頭痛、目まい、動悸、倦怠感、免疫力の低下、出血傾向、黄疸(皮膚や白目が黄色くなるなど)、貧血、発熱、ノドの痛み |
| 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、剥脱性皮膚炎 | 全身の紅斑・水ぶくれ・ただれ、発熱、目が開きにくくなる、目の充血、まぶたの腫れ、ノドの痛み、悪寒、倦怠感、痒み |
| 喘息発作(アスピリン喘息) | 鼻水、鼻づまり、咳、息苦しさ、腹痛、下痢、吐き気 |
| 急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群 | 疲労感、食欲の低下、悪心、目まい、痒み、頻脈、発熱、発疹、呼吸困難、顔や手足のむくみ、胸や腹部に水がたまる |
| 痙攣、昏睡、錯乱 | 顔の筋肉や手足などが勝手に動く、刺激を受けても反応しない、混乱 |
| 性器出血 | 性器から血が出る |
| うっ血性心不全、肺水腫 | 体重の急激な増加、排尿の減少、倦怠感、呼吸困難(就寝時の息苦しさ)、上半身を起こすと呼吸が楽になる、目まい、ピンク色の泡状の痰 |
| 血管浮腫 | まぶたや口唇・手足などの腫れ |
| 肝機能障害、黄疸 | 体がだるい、発熱、食欲不振、むくみ、痒み、皮膚や白目が黄色くなる、濃い黄色の尿、灰色っぽい便 |
注意点
インドメタシンの併用禁忌薬は、次のようになります。併用禁止■トリテレン
トリテレンは利尿剤になります。
インドメタシンとの併用によって互いの作用を強めあってしまい、急性腎不全を起こすことがあります。
インドメタシンを服用できない方■消化性潰瘍がある方
■重い血液の異常がある患者さん
■重い肝障害がある患者さん
■重い腎障害がある患者さん
■重い心機能不全がある患者さん
■重い高血圧症の患者さん
■重い膵炎(すいえん)の患者さん
■インドメタシンまたはアスピリンなどのサリチル酸系化合物に対して過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
■トリテレンを服用中の患者さん
インドメタシンを原則服用できない方■小児
他の薬が効かない、あるいは使用できない関節リウマチなど、特に必要がある場合以外は服用することができません。
インドメタシンとの併用に注意が必要な薬■ベネシッド
インドメタシンの血中濃度が上昇してしまい、作用が強まる恐れがあります。
■アスピリン
アスピリン（※リンク先はジェネリック）との併用によって、消化器への副作用症状が現れる確率が高まるとされています。
また、インドメタシンの作用を弱めることもあります。
■抗凝血剤・抗血小板薬
インドメタシンとの併用によって以下の医薬品の作用を強めてしまい、出血のリスクを増大させることがあります。
- ワーファリン
- レビパリン
- プラビックス
■リウマトレックス
インドメタシンとの併用によってリウマトレックスの血中濃度が上昇し、副作用を強めてしまう恐れがあります。
■リチウム
インドメタシンとの併用によって、血中リチウム濃度が上昇しリチウム中毒が現れたとの報告があります。
■β遮断薬
インドメタシンとの併用によって、以下の薬の降圧作用を弱めてしまうことがあります。
- ACE阻害剤
- A-Ⅱ受容体拮抗剤
腎機能が悪化している患者さんがインドメタシンと併用を行うことで、さらに腎機能が悪化させる恐れがあります。
■ループ利尿剤・チアジド系利尿剤
インドメタシンとの併用によって、利尿作用を弱めることがあります。
- ラシックス
- ヒドロクロロチアジド
■カリウム保持性利尿剤
インドメタシンとの併用によって、以下の薬の作用を弱め、腎機能障害を抱える方は重い高カリウム血症が現れる恐れがあります。
- セララ
- アルダクトンA（※リンク先はジェネリック）
■ジゴシン
インドメタシンとの併用によって、ジゴシンの血中濃度が上昇し作用が強まる恐れがあります。
■サンディミュン
インドメタシンとの併用によって、サンディミュンによる腎毒性が強まる恐れがあります。
