デルモベートスカルプローション
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デルモベートスカルプローションは頭部への使用に適したステロイド薬。アトピー性皮膚炎や円形脱毛症の症状が頭皮に出た場合、クリームでは塗りにくいですがローションタイプの本剤ならしっかり塗ることが可能です。
デルモベートスカルプローション 30ml
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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商品詳細
デルモベートスカルプローションとは、頭部への使用に特化したステロイド外用薬です。一般的なステロイド外用薬はクリームや軟膏タイプがほとんどですが、デルモベートスカルプローションは頭皮にも塗りやすいローションタイプです。
そのため頭皮のアトピー性皮膚炎や円形脱毛症などの治療に適した薬となります。
デルモベートスカルプローションの特徴デルモベートスカルプローションには、2つの特徴があります。
■頭部に塗りやすいステロイド薬
■最も強力な効き目
例えばアトピー性皮膚炎のような皮膚疾患を発症した場合、症状が顔だけでなく頭皮に現れることもあります。
そのような皮膚疾患の治療薬として使われるのがステロイド外用薬です。
しかし頭皮には髪の毛があるため、クリームや軟膏タイプの外用薬であれば塗りにくいという難点があります。
そこで重宝するのが、デルモベートスカルプローションです。
ローションタイプなため髪の毛に邪魔されず、症状が現れた部位にもしっかりと塗ることができます。
ただしデルモベートスカルプローションはステロイド外用薬の中では1群(Strongest)に分類され、とても強い効き目を持つ薬です。
"症状を治療する"という意味では頼りになりますが、その半面で副作用のリスクがあることも無視できません。
なので使用の際は皮膚が薄いために成分が浸透しやすい、顔や首などに垂れないように注意して下さい。
デルモベートスカルプローションの効果・効能デルモベートスカルプローションなどのステロイド薬は、体内で良くも悪くも様々な効果を発揮する薬です。
それらの中でも、アトピー治療薬としての効果は2つあります。
■抗炎症作用
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患には湿疹やかぶれなど、様々な症状が現れます。
皮膚に炎症を起こしているのは、「PG(プロスタグランジン)」や「ロイコトリエン」などの化学物質です。
これらの化学物質は脂肪酸である「アラキドン酸」によって作られ、またアラキドン酸は「ホスホリパーゼA2」という酵素によって活発化します。
アラキドン酸はもともと細胞膜を形作る物質の1つですが、ホスホリパーゼA2はそこからアラキドン酸を分離させてしまうのです。
ホスホリパーゼA2がアラキドン酸を増やす → アラキドン酸がPGなどを生み出す → 炎症が起こる
そこでデルモベートスカルプローションには、ホスホリパーゼA2の働きを間接的に阻害する作用があります。
肌に塗ったデルモベートスカルプローションが体内に取り込まれると、成分が「グルココルチコイド受容体」という器官と結びつきます。
ステロイドと受容体がくっつくと体内では「リボコルチン」というタンパク質の分泌が促進され、このリボコルチンが直接ホスホリパーゼA2の働きを抑えてくれるのです。
するとアラキドン酸の活動が抑えられ、結果的に炎症の原因となるPGなどの数も少なくなるので皮膚症状を改善できるようになります。
■免疫抑制作用
人のからだには、細菌やウィルスの感染を防ぐための免疫機能があります。
アトピー性皮膚炎などのアレルギーはこの免疫機能が、例えば花粉やホコリなどあまり害のないモノにも敏感に働いてしまうことで現れます。
そのため免疫機能を弱めることが、アレルギーの症状を抑えることに繋がることが分かります。
まず人のからだに異物(アレルゲンや細菌など)が侵入すると、リンパ球の一種である「B細胞」が反応してシグナルを発します。
発せられたシグナルは体内を巡り、「NF-kB」と呼ばれる物質に伝達されます。
するとNF-kBが活発化し、からだを守るために必要な化学物質などを作り出します。
つまり免疫機能を弱めるには、NF-kBの働きを抑えなくてはなりません。
そこでデルモベートスカルプローションは、からだに取り込まれるとグルココルチコイド受容体とくっつきます。
このデルモベートスカルプローションと受容体の結合体はNF-kBに直接働きかけ、その活動を阻害してしまうのです。
免疫機能の要でもあるNF-kBの働きを弱めることで、免疫抑制作用が発揮されます。
服用方法・使用方法
デルモベートスカルプローションの使用方法は、次のようになります。1日1~数回、適量を患部に塗布
なお、症状により適宜増減します。
デルモベートスカルプローションの注意点■皮膚感染が起きた部位への使用
皮膚感染をともなう湿疹・皮膚炎にはデルモベートスカルプローションを使用しないことが原則です。
ただしやむを得ず使用する必要がある場合はあらかじめ適切な治療薬で治療をおこなうか、またはこれらを併用することを考慮して下さい。
■局所的副作用に注意
デルモベートスカルプローションは皮膚萎縮、ステロイド潮紅などの局所的副作用が現れやすい薬です。
特に顔、首、陰部、間擦部位(ワキなど皮膚同士が擦れあう場所)への使用は適応症、症状の程度を十分考慮して下さい。
■全身性の副作用に注意
デルモベートスカルプローションを大量にまたは長期的な使用、特に密封法をおこなうことでステロイドによる全身性の副作用が現れることがあります。
特別な場合をのぞき長期的な大量使用や密封法はできるだけ避けるようにして下さい。
■症状が改善されない場合
デルモベートスカルプローションの使用により症状が改善されなかったり、または症状が悪化した場合は使用を中止するようにして下さい。
■症状が改善した場合
デルモベートスカルプローションの使用により症状が改善した後はすぐに他の、よりからだへの負担が少ない局所療法に切り替えて下さい。
副作用
デルモベートスカルプローションの副作用は、次の通りになります。■皮膚の感染症
皮膚の真菌症(カンジタ症、水虫やたむしなど)、細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛のう炎など)およびウイルス感染症が現れることがあります。
また、特に密封法をおこなった時に起こりやすいとされています。
これらの症状が現れた場合は適切な治療薬を併用し、症状がすぐに改善しない場合はデルモベートスカルプローションの使用を中止して下さい。
■その他の皮膚症状
デルモベートスカルプローションの長期連用により、次のような症状が現れることがあります。
- ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)
- 色素脱失
- 酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほや口の周りなどに潮紅、丘疹、膿疱、毛細血管拡張)
- 多毛
- ステロイドざ瘡(ニキビ)
- 魚鱗癬様皮膚変化
- 一過性の刺激感
- 乾燥
これらの症状が現れた場合はデルモベートスカルプローションの使用を徐々に中止し、ステロイド薬以外の薬に切り替えて下さい。
■過敏症
デルモベートスカルプローションを塗った部分に紅斑、発疹、蕁麻疹、そう痒、皮膚灼熱感、接触性皮膚炎などの過敏症状が現れることがあります。
これらの症状が現れた場合は、使用を中止して下さい。
■下垂体・副腎皮質系機能
デルモベートスカルプローションの大量または長期にわたる広範囲の使用、密封法により下垂体・副腎皮質系機能抑制をきたすことがあるので注意して下さい。
またこのような場合に使用を中止すると急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があるため、使用を中止する際は徐々に減量して下さい。
重い副作用症状
眼圧亢進、緑内障、白内障 | 視野が欠ける・狭くなる、視力の低下、目の痛みやかすみ、頭痛、吐き気 |
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注意点
デルモベートスカルプローションの併用禁忌薬は、特にありません。デルモベートスカルプローションを使用できない方■細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症および動物性皮膚疾患(疥癬・けじらみなど)の患者さん
■デルモベートスカルプローションの成分クロベタゾールプロピオン酸エステルに過敏症(アレルギー)の既往歴のある方
■鼓膜に穿孔のある湿疹聖外耳道炎の患者さん
■潰瘍(ベーチェット病はのぞく)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある患者さん