ベトノベートクリーム
- 医薬品
- 先発薬
- 外用薬
ベトノベートクリームは手足や背中への使用に適したステロイド外用薬。ステロイドとしての強さは5段階中3番目に強い薬となり、四肢や背中などの皮膚が厚くも薄くもない箇所への使用に適している塗り薬です。
ベトノベートクリーム 20g
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
---|---|---|---|---|
1本 | 1,420円 |
1本あたり 1,420円 |
42pt獲得 | 売り切れ |
2本 | 2,680円 |
1本あたり 1,340円 |
80pt獲得 | 売り切れ |
3本 | 3,820円 |
1本あたり 1,273円 |
114pt獲得 | 売り切れ |
よく一緒に購入される商品はこちら
ベトノベートクリームについて詳しく見る
商品詳細
ベトノベートクリームとは、皮膚に塗って使うステロイド外用薬です。ステロイドとしての強さは第3群(Strong)に分類され、全5段階の中では3番目に強いステロイド薬となります。
"副作用が多い"などマイナスのイメージがあるステロイド薬ですが、皮膚の炎症をしっかりと抑えてくれるので湿疹や皮膚炎に悩んでいる時は頼れる薬です。
そのためアトピー性皮膚炎の治療に用いるアレルギー治療薬として、また虫刺されや乾癬など様々な皮膚疾患の治療に役立ちます。
ベトノベートクリームの特徴ベトノベートクリームには、2つの特徴があります。
■第3群の強さのステロイド薬
■長期的な使用には注意が必要
ステロイド薬は、その強さによって5段階に分類されます。
ベトノベートクリームはその中でも3番目、つまりちょうど真ん中くらいの強さとなるステロイド薬です。
またステロイドの塗り薬を使う時は塗る場所によって異なる強さの薬を用いることが基本ですが、ベトノベートクリームは四肢や背中など"皮膚が薄くも厚くもない部分"への使用に適しています。
しかし顔などの皮膚が薄い部分では副作用が現れやすくなり、反対に足の裏など皮膚が厚い部分では力不足となることもあるので注意してください。
その他、ステロイド薬共通の特徴として長期的に使用していると、皮膚萎縮や感染症などの副作用のリスクが生じることがあります。
ベトノベートクリームを使用する際はただ使い続けるのではなく、必要最低限の使用に留めることが大切です。
ベトノベートクリームの効果・効能ベトノベートクリームなどのステロイド薬は、体内で良くも悪くも様々な効果を発揮する薬です。
それらの中でも、アトピー治療薬としての効果は2つあります。
■抗炎症作用
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患には湿疹やかぶれなど、様々な症状が現れます。
皮膚に炎症を起こしているのは、「PG(プロスタグランジン)」や「ロイコトリエン」などの化学物質です。
これらの化学物質は脂肪酸である「アラキドン酸」によって作られ、またアラキドン酸は「ホスホリパーゼA2」という酵素によって活発化します。
アラキドン酸はもともと細胞膜を形作る物質の1つですが、ホスホリパーゼA2はそこからアラキドン酸を分離させてしまうのです。
ホスホリパーゼA2がアラキドン酸を増やす → アラキドン酸がPGなどを生み出す → 炎症が起こる
そこでベトノベートクリームには、ホスホリパーゼA2の働きを間接的に阻害する作用があります。
肌に塗ったベトノベートクリームが体内に取り込まれると、成分が「グルココルチコイド受容体」という器官と結びつきます。
ステロイドと受容体がくっつくと体内では「リボコルチン」というタンパク質の分泌が促進され、このリボコルチンが直接ホスホリパーゼA2の働きを抑えてくれるのです。
するとアラキドン酸の活動が抑えられ、結果的に炎症の原因となるPGなどの数も少なくなるので皮膚症状を改善できるようになります。
■免疫抑制作用
人のからだには、細菌やウィルスの感染を防ぐための免疫機能があります。
アトピー性皮膚炎などのアレルギーはこの免疫機能が、例えば花粉やホコリなどあまり害のないモノにも敏感に働いてしまうことで現れます。
そのため免疫機能を弱めることが、アレルギーの症状を抑えることに繋がることが分かります。
まず人のからだに異物(アレルゲンや細菌など)が侵入すると、リンパ球の一種である「B細胞」が反応してシグナルを発します。
発せられたシグナルは体内を巡り、「NF-kB」と呼ばれる物質に伝達されます。
するとNF-kBが活発化し、からだを守るために必要な化学物質などを作り出します。
つまり免疫機能を弱めるには、NF-kBの働きを抑えなくてはなりません。
そこでベトノベートクリームは、からだに取り込まれるとグルココルチコイド受容体とくっつきます。
このベトノベートクリームと受容体の結合体はNF-kBに直接働きかけ、その活動を阻害してしまうのです。
免疫機能の要でもあるNF-kBの働きを弱めることで、免疫抑制作用が発揮されます。
服用方法・使用方法
ベトノベートクリームの使用方法は、次のようになります。1日1回~数回、適量を患部に塗布
なお、症状により適宜増減します。
ベトノベートクリームの注意点■皮膚感染を起こしている部位への使用
皮膚感染による湿疹・皮膚炎にはベトノベートクリームを使用しないことが原則です。
ただしやむを得ず使用する場合はあらかじめ適切な治療薬で治療をしておくか、またはこれらを併用するようにして下さい。
■全身性の副作用に注意
ベトノベートクリームを大量に、または長期にわたって広範囲に使用したり密封法を行うことでステロイドによる全身性の副作用が現れることがあります。
特別な場合を除き長期的な大量使用、密封法は避けるようにして下さい。
■効果が現れない場合
ベトノベートクリームを使用しても症状が改善されなかったり、また症状が悪化した場合は使用を中止して下さい。
副作用
ベトノベートクリームの副作用は、次の通りになります。■皮膚の感染症
ベトノベートクリームの使用により次のような症状が現れることがあります。このような症状が現れた場合は適切な治療薬を使用し、症状がなかなか改善されない場合はベトノベートクリームの使用を中止して下さい。
■その他の皮膚症状
ベトノベートクリームの長期的な連用により、次のような症状が現れることがあります。
- ステロイドざ瘡(ニキビ)
- ステロイド酒さ・口囲皮膚炎(口の周りや顔全体に紅斑、丘疹、毛細血管拡張、痂皮、鱗屑)
- ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)
- 魚鱗癬様皮膚変化
- 紫斑
- 多毛
- 色素脱失
このような症状が現れた場合は徐々にベトノベートクリームの使用を中止し、ステロイド薬以外の値要約に切り替えて下さい。
■過敏症
ベトノベートクリームの使用により次のような症状が現れることがあります。
- 皮膚の刺激感
- 接触性皮膚炎
- 発疹
このような症状が現れた場合、ベトノベートクリームの使用を中止して下さい。
■下垂体・副腎皮質系機能
ベトノベートクリームを大量に、または長期にわたって広範囲に使用したり密封法を行うことで下垂体・副腎皮質系機能の抑制をきたすことがあるので注意して下さい。
またこのような場合、急にベトノベートクリームの使用を中止すると急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があります。
使用を中止する際は徐々に減量を行うようにして下さい。
重い副作用症状
眼圧亢進、緑内障、後のう白内障 | 視野が欠ける・狭くなる、視力の低下、目の痛みやかすみ、頭痛、吐き気 |
---|
注意点
ベトノベートクリームの併用禁忌薬は特にありません。ベトノベートクリームを使用できない方■細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症、および動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみなど)の患者さん
■ベトノベートクリームの成分ベタメタゾン吉草酸エステルに過敏症(アレルギー)の既往歴のある方
■鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者さん
■潰瘍(ベーチェット病を除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある患者さん