パナフコルテロン(プレドニン)
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パナフコルテロン(プレドニン)は国内で使用実績が多いステロイド薬です。アレルギー症状や血液疾患、川崎病、リウマチ性疾患など様々な病気に効果がありますが副作用も多く、慎重な判断が必要になる薬です。
パナフコルテロン(プレドニン) 1mg
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パナフコルテロン(プレドニン) 25mg
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商品詳細
パナフコルテロン(プレドニン)とは、国内でも広く使用されているステロイド薬です。次のように様々な病気の治療に用いられています。
など
これらはほんの一部であり、色々な病気に対して治療効果を発揮してくれるのがパナフコルテロン(プレドニン)となります。
しかしパナフコルテロン(プレドニン)は副作用も多い薬です。
例えばアレルギーの場合は他のアレルギー治療薬から治療を始め、それでも症状がコントロールできない場合のみパナフコルテロン(プレドニン)に頼るなど、慎重な判断が必要となります。
パナフコルテロン(プレドニン)の特徴パナフコルテロン(プレドニン)には、2つの特徴があります。
■使用機会が多いステロイド薬
■中時間作用型
パナフコルテロン(プレドニン)は、国内で最も使用されているステロイド薬です。
病気の治療方針を定めるガイドラインでも"ステロイド薬をどれくらい服用するか"ではなく、パナフコルテロン(プレドニン)が基準となっていることもあります。
なぜパナフコルテロン(プレドニン)の使用機会が多いかというと、その答えは"中時間作用型"という特徴にあります。
ステロイド薬は様々なメリット・デメリットがある薬なので、病気の症状が激しい時は薬を飲む量を増やし、症状が治まったら減らしていくことが理想です。
パナフコルテロン(プレドニン)は服用してから約12時間ほどで効果が無くなる薬なので、服用量の調整がしやすいステロイド薬となります。
パナフコルテロン(プレドニン)の効果・効能パナフコルテロン(プレドニン)などのステロイド薬は、体内で良くも悪くも様々な効果を発揮する薬です。
病気の治療に用いる場合は、主に次のような効果を期待して服用する薬となります。
■抗炎症作用
体内に細菌やウイルスなどが侵入すると、からだに炎症が起こります。
炎症は防御反応の一部ということになりますが、炎症がひどくなると痛みを感じたり、内臓の働きに影響を与えることもあるので治療が必要となります。
からだに炎症を起こしているのは、「PG(プロスタグランジン)」や「ロイコトリエン」などの化学物質です。
これらの化学物質は脂肪酸である「アラキドン酸」によって作られ、またアラキドン酸は「ホスホリパーゼA2」という酵素によって活発化します。
アラキドン酸はもともと細胞膜を形作る物質の1つですが、ホスホリパーゼA2はそこからアラキドン酸を分離させてしまうのです。
ホスホリパーゼA2がアラキドン酸を増やす → アラキドン酸がPGなどを生み出す → 炎症が起こる
そこでパナフコルテロン(プレドニン)には、ホスホリパーゼA2の働きを間接的に阻害する作用があります。
肌に塗ったパナフコルテロン(プレドニン)が体内に取り込まれると、成分が「グルココルチコイド受容体」という器官と結びつきます。
ステロイドと受容体がくっつくと体内では「リポコルチン」というタンパク質の分泌が促進され、このリポコルチンが直接ホスホリパーゼA2の働きを抑えてくれるのです。
するとアラキドン酸の活動が抑えられ、結果的に炎症の原因となるPGなどの数も少なくなるので症状を改善できるようになります。
■免疫抑制作用
人のからだには、細菌やウィルスの感染を防ぐための免疫機能があります。
例えばアレルギーの場合は、この免疫機能が花粉やホコリなどあまり害のないモノにも敏感に働いてしまうことで現れます。
そのため免疫機能を弱めることが、アレルギーの症状を抑えることに繋がることが分かります。
まず人のからだに異物(アレルゲンや細菌など)が侵入すると、リンパ球の一種である「B細胞」が反応してシグナルを発します。
発せられたシグナルは体内を巡り、「NF-kB」と呼ばれる物質に伝達されます。
するとNF-kBが活発化し、からだを守るために必要な化学物質などを作り出します。
つまり免疫機能を弱めるには、NF-kBの働きを抑えなくてはなりません。
そこでパナフコルテロン(プレドニン)は、からだに取り込まれるとグルココルチコイド受容体とくっつきます。
このパナフコルテロン(プレドニン)と受容体の結合体はNF-kBに直接働きかけ、その活動を阻害してしまうのです。
免疫機能の要でもあるNF-kBの働きを弱めることで、免疫抑制作用が発揮されます。
服用方法・使用方法
パナフコルテロン(プレドニン)の服用方法は、次のようになります。1日5~60mgを1~4回に分けて服用
なお年齢や症状により適宜増減します。
また川崎病の急性期の治療に用いる場合は、次のように服用します。
1日2mg/kg(最大60mg)を3回に分けて服用
パナフコルテロン(プレドニン)の注意点■重い副作用に注意
パナフコルテロン(プレドニン)の服用により誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化管潰瘍、糖尿病、精神障害などの重い副作用が現れることがあります。
服用中は次の点に注意して下さい。
①他の治療法によって十分な効果を期待できる場合はパナフコルテロン(プレドニン)を服用しないようにして下さい。
また点鼻薬やクリームのようなステロイド外用薬で十分な場合は、それらを使用して下さい。
②パナフコルテロン(プレドニン)の服用中は副作用が起きないか注意し、またストレスを避ける、事故に遭ったり手術を受けたりする場合は用量を増やすなど適切な処置を行って下さい。
③パナフコルテロン(プレドニン)の服用中に水ぼうそう(水痘)やはしか(麻疹)に感染すると、命に関わることがあります。
服用前に予防接種を受けているか確かめ、これらの病気の既往歴がない方はできる限り感染を予防する、もしも感染が疑われる時はただちに医療機関を受診するようにしましょう。
また予防接種を受けている場合でも、パナフコルテロン(プレドニン)の服用中は水ぼうそうやはしかを発症する可能性があるので注意して下さい。
④パナフコルテロン(プレドニン)の連用後、急に服用を中止すると発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、筋肉痛、関節痛、ショックなどの離脱症状が起こることがあります。
服用を中止する場合は徐々に服用量を減らしていくなど、慎重に行って下さい。
また離脱症状が現れた場合は、すぐにパナフコルテロン(プレドニン)を再び服用するか、また増量するようにして下さい。
■肝炎に注意
B型肝炎ウイルスキャリア(B型肝炎ウイルスを体内に所持しているが健康体)の方がフテロイド薬を服用すると、ウイルスが増殖して肝炎を発症することがあります。
パナフコルテロン(プレドニン)の服用中および服用後は継続して肝機能検査を受けるなど、ウイルスの増殖や肝炎の徴候に注意して下さい。
また異常があった場合はパナフコルテロン(プレドニン)の服用量を減らし、抗ウイルス剤を服用するなど適切な処置を行って下さい。
■生ワクチンは接種しないこと
パナフコルテロン(プレドニン)を長期的にあるいは大量に服用している方、または服用中止から6ヶ月以内の方は免疫機能が低下していることがあります。
このような場合に生ワクチンを接種するとワクチンによる感染症を起こすことがあるので、生ワクチンの接種はしないようにして下さい。
■強皮症の患者さんは注意
強皮症の患者さんがステロイド薬を服用している場合、強皮症腎クリーゼが現れる確率が高まるとの報告があります。
パナフコルテロン(プレドニン)を強皮症の患者さんが服用する場合は強皮症腎クリーゼの徴候や発症に注意し、異常が起きた場合は適切な処置を行って下さい。
副作用
パナフコルテロン(プレドニン)の副作用は、次の通りになります。過敏症 | 頻度不明 | 発疹 |
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内分泌系 | 頻度不明 | 月経異常、クッシング症候群様症状 |
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消化器 | 頻度不明 | 下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口の渇き、食欲不振、食欲亢進、腸管嚢胞様気腫症 |
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呼吸器 | 頻度不明 | 縦隔気腫 |
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精神神経系 | 頻度不明 | 多幸症、不眠、頭痛、めまい、易刺激性 |
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筋・骨格 | 頻度不明 | 筋肉痛、関節痛 |
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脂質・タンパク質代謝 | 頻度不明 | 満月様顔貌(ムーンフェイス)、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝 |
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体液・電解質 | 頻度不明 | 浮腫(むくみ)、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス |
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眼 | 頻度不明 | 網膜障害、眼球突出 |
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血液 | 頻度不明 | 白血球増多 |
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皮膚 | 頻度不明 | ざ瘡(ニキビ)、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、脂肪織炎 |
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その他 | 頻度不明 | 発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数およびその運動性の増減、尿路結石、創傷治癒障害、皮膚・結合組織の菲薄化・脆弱化 |
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※赤文字の症状が現れた場合、パナフコルテロン(プレドニン)の服用を中止して下さい。
重い副作用症状
誘発感染症、感染症の増悪 | 発熱、けん怠感、ノドの痛み、嘔吐、下痢、水ぶくれ |
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続発性副腎皮質機能不全、糖尿病 | ノドの渇き、頻尿、食べているのに体重が減る、眼のかすみ、全身がだるい、立ちくらみ、手足のしびれ・冷え |
消化管潰瘍、消化管穿孔、消化管出血 | 胃腸にヒリヒリとした痛み、吐き気、嘔吐、目まい、食欲低下、吐血、下血 |
膵炎 | 腹痛(上腹部に激しい痛み)、吐き気、嘔吐、食欲不振 |
精神変調、うつ状態、痙攣 | 気分が落ち込む、憂うつ、集中力の低下、決断ができない、不眠、不安感、やる気が起きない |
骨粗しょう症、大腿骨および上腕骨などの骨頭無菌性壊死、ミオパチー | 骨がもろくなる、腰痛、肩こり、手足の関節の痛み |
緑内障、後のう白内障、中心性漿液性網脈絡膜症、多発性後極部網膜色素上皮症 | 視野が欠ける・狭くなる、視力の低下、目の痛みやかすみ、頭痛、吐き気 |
血栓症 | ふくらはぎの急激な痛みや腫れ、息切れ、目まい、胸の痛み、激しい頭痛、四肢の脱力や麻痺、視力の低下やかすみ、ろれつが回らない、声がかすれる |
心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤 | 胸の痛みや不快感、首が回らない、左肩や背中・左腕から小指にかけての痛み、ゲップ、しゃっくり、吐き気、ゼーゼーとした呼吸音、声が出しにくい、冷や汗 |
硬膜外脂肪腫 | 首・背中・腰などの痛み、運動麻痺 |
腱断裂 | アキレス腱の断裂、足が曲げられなくなる |
注意点
パナフコルテロン(プレドニン)の併用禁忌薬は特にありません。パナフコルテロン(プレドニン)を服用できない方■パナフコルテロン(プレドニン)の成分プレドニゾロンに過敏症(アレルギー)の既往歴のある方
パナフコルテロン(プレドニン)の服用が原則禁止されている方次のような方はパナフコルテロン(プレドニン)を原則服用できませんが、治療上必要な場合のみ慎重に服用します。
■有効な治療薬が存在しない感染症、全身の真菌症の患者さん
■消化性潰瘍の患者さん
■精神病の患者さん
■結核性疾患の患者さん
■単純ヘルペス性角膜炎の患者さん
■後のう白内障の患者さん
■緑内障の患者さん
■高血圧症の患者さん
■電解質異常の患者さん
■血栓症の患者さん
■最近行ったばかりの内臓の手術創のある患者さん
■急性心筋梗塞を起こした患者さん
パナフコルテロン(プレドニン)との併用に注意が必要な薬■バルビツール酸誘導体
併用によりパナフコルテロン(プレドニン)の作用が弱まることが報告されています。
- フェノバール
- アレビアチン/ヒダントール
- リファジン
併用している時にパナフコルテロン(プレドニン)を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されています。
- アスピリン
- バファリン
■抗凝血剤
併用により、抗凝血剤の作用が弱まることが報告されています。
- ワーファリン
併用により、糖尿病治療薬やインスリン製剤の効果が弱まることが報告されています。
- ジベトス
- アベマイド
- ジメリン
■利尿剤
利尿剤との併用により、低カリウム血症が現れることがあります。など
■活性型ビタミンD3製剤
併用により高カルシウム尿症、尿路結石が現れることがあります。
- ワンアルファ/アルファロール
■サンディミュン/ネオーラル
他のステロイド薬の大量服用により、サンディミュンやネオーラルの血中濃度が上昇し作用が強まったとの報告があります。
■エリスロマイシン
併用により、パナフコルテロン(プレドニン)の作用が強まるとの報告があります。
■非脱分極性筋弛緩剤
併用により筋弛緩作用が弱まる、または強まるとの報告があります。
- ミオブロック
- マスキュラックス