塗るニキビ治療薬
塗るニキビ治療薬は、ニキビの原因のアクネ菌を殺菌することでニキビを治療する塗り薬です。トレチノインが有名ですが、ニキビ以外にもシワ、そばかすなどの改善も期待できます。
塗るニキビ治療薬の一覧
塗るニキビ治療薬とは
塗るニキビ治療薬とは、過剰な皮脂の分泌を抑え新陳代謝を促す(ターンオーバーを早める)トレチノインや、ニキビの原因菌(アクネ菌)を殺菌することでニキビの治療を行う薬のことです。
国内ではクリンダマイシンゲルなどの抗生物質で治療を行うのが主流です。ニキビの原因菌に作用して、菌の増殖を抑えることで炎症を鎮めていくというものです。
一方海外では、抗生物質以外にもトレチノインによってニキビ治療が行われています。
ビタミンA誘導体の一種で、ビタミンAの何倍もの効力を持っているトレチノイン1つで何役もこなすことができます。特に肌トラブルの悩みを抱える女性にはニキビ治療薬としてだけではなく、スキンケアにもおすすめです。
トレチノインについて
トレチノインはビタミンA誘導体の一種で、塗るニキビ治療薬として以外にも、肌に健康を取り戻してくれる医薬品です。しかし、日本では未承認であるためご存知でない方も多いかと思います。
店頭は取扱がないことから購入することができませんが、皮膚科や美容クリニックなどでは処方してもらえます。ただし保険適用されず、医院ごとに価格は違います。
そこで個人輸入代行サイトを利用することで、海外で販売されているトレチノイン製品を購入することができます。
レチノAクリームやBIHAKUENトレチノインクリームは人気のトレチノインクリームです。
一方でユークロマプラスクリームは、トレチノインといっしょにハイドロキノンが含まれています。
塗るニキビ治療薬としてだけではなく、シミ・そばかす・シワ(皺)・たるみなど、肌トラブルを相乗効果によって改善できる便利な製品となっています。
市販薬や化粧品でのケアに限界はあるので、トレチノインを含んだ医薬品で綺麗な肌を取り戻しましょう。
トレチノインの作用
トレチノインの作用について詳しくご説明します。ビタミンA(レチノール)誘導体であり、わずかですが身体の血液にも流れています。そのため、クリームとして使用してもアレルギーを起こさないのが特徴です。
トレチノインには、3つの作用があります。
- 強力なターンオーバー
- 表皮や真皮を厚くする
- 皮脂の分泌を抑える
トレチノインはビタミンAのおよそ100~300倍の生理活性があります。
強力な作用によって肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進し、表皮内にあるメラニン色素を外に排泄することができます。
この作用によって、シミやそばかすなどを改善することができます。また、トレチノインを長期的に使用することで、表皮や真皮を厚くする作用が期待できます。
それと同時にコラーゲンやヒアルロン酸などが作られるのも促進してくれ、これらの作用によって、肌にはハリが戻りシワを改善することができるのです。
そして皮脂の分泌が抑えられることで、ニキビ治療にも役立てることができます。過剰な皮脂の分泌を抑えることができれば、アクネ菌が繁殖をすることはありません。またすでに発症しているのであれば、症状を抑えることができます。
このようにトレチノインは、塗るニキビ治療薬としてだけではなく、さまざまな肌トラブルを改善する効果があることから、男性に比べ美容意識の高い女性には特におすすめなのです。
抗生物質について
塗るニキビ治療薬として良く知られている抗生物質。医療機関でも処方が多く、ニキビ治療を行われた方にとっては馴染みがある方もいらっしゃるでしょう。
よく使われているのがクリンダマイシンゲルです。塗るニキビ治療薬としては非常にポピュラーな存在です。ちなみにゲルとは「gel=ジェル」のことであり、クリンダマイシンが正式名称です。リンコマイシン系の抗生物質で細菌の増殖を抑え、特にグラム陽性菌と嫌気性菌に対して優れた効果を発揮します。
クリンダマイシンは静菌的作用が特徴で、ニキビの原因菌(アクネ菌)の増殖を防ぎ、次第に炎症を鎮めていく薬です。軽度~中度のニキビに使われ、ゲルタイプ以外にもクリームタイプや錠剤タイプもあります。使いやすさや症状に合わせて選べるのもメリットといえるでしょう。
抗生物質は副作用が心配という方もいらっしゃると思いますが、塗るニキビ治療薬であればそのリスクはとても少なくすみます。ただし長期的に使用すると耐性菌が発生することがあるので、違う治療薬に切り替える必要があることに注意をしてください。
上記以外の塗るニキビ治療薬
塗るニキビ治療薬として最近人気が高くなっているアダフェリンゲルは、医療機関でも処方が多くなっている薬です。抗生物質ではないため抗菌作用はありませんが、初期症状のニキビや鼻の黒ずみ(黒ニキビ)に使われ、ニキビ予防にも優れています。
国内では「ディフェリン」という名称で処方されています。主成分はアダパレンといい、レチノイド様作用を持っています。つまりトレチノインと似たような作用であり、肌のターンオーバーを促進させることができます。
ニキビは毛穴が皮脂や汚れで詰まり、角質が厚くなる(角化)ことも一つの要因です。アダフェリンゲルはその角化を抑えることができます。塗るニキビ治療薬としてはこれ以上無い予防効果を発揮するでしょう。
それによりニキビを予防、また進行を止めることが期待できるのです。ただし肌のターンオーバーが促進されるため、副作用として一時的に肌の赤みが増したり、皮がむけることがあります。多くの方に起きますが少ない回数で利用したり範囲を調整すれば抑えられることができます。また、直射日光にも当たらないよう注意をする必要があります。