ドライアイ治療薬
ドライアイ治療薬はドライアイを改善する目薬です。人工涙液、ヒアルロン酸ナトリウム、レバミピド、ジクアホソルナトリウムの4種類があるため、ご自分にあっているものを利用しましょう。
ドライアイ治療薬の一覧
ドライアイ治療薬とは
ドライアイを改善するための目薬、それがドライアイ治療薬です。
現代ではパソコンやスマホ、あるいはテレビなどを見ない日は無いと言っても過言ではありません。
これらは仕事や家族・友人との交流をする上で、または娯楽としていまや必要不可欠です。
しかしモニターから発せられる光(ブルーライト)はからだへの影響が大きく、ドライアイの原因にもなります。
また近年ではコンタクトレンズが普及し、国内の10人に1人が日常的に装着していると言われています。
メガネと違ってレンズが曇ったり、割れたりするような心配もないためコンタクトレンズはとても便利です。
ですがコンタクトレンズもまた、付けている時間が長くなるとドライアイを引き起こしやすくなります。
このように身の回りにある様々なものが、ドライアイの原因になります。
ドライアイは失明することはないものの、視力の低下や頭痛などを引き起こしQOL(生活の質)を下げてしまうこともある目の病気です。
自然治癒することもないので、ドライアイを発症した場合はしっかりと治療をおこなう必要があります。
ここではドライアイ治療薬にどんな種類があるのかをご紹介していきます。
ドライアイ治療薬の種類
そもそもドライアイとは涙の質が悪くなったり、分泌量が少なくなることで様々な症状が現れる病気のことになります。
人の目は普段から涙に覆われることで正常な機能を保ったり、潤ったりしているのです。
そこでドライアイ治療薬は涙の機能を整えたり、あるいは涙の代わりに目を保護することで症状を治療する目薬となります。
主なドライアイ治療薬には、次の4種類があります。
- 人工涙液
- ヒアルロン酸ナトリウム
- レバミピド
- ジクアホソルナトリウム
以下では、それぞれの薬についてさらに詳しく解説していきます。
人工涙液とは
人工涙液は、その名の通り人工的に作られた涙液のことです。
涙の働きを改めて整理すると、次のようになります。
- 乾燥や刺激から目を守る
- 目に酸素や栄養を運ぶ
- 細菌の感染や侵入を防ぐ
- 目の表面についた傷を治す
- モノを鮮明に見えるようにする
このように涙にはたくさんの働きがあります。
人工涙液は涙に似た構造で作られているので、涙不足を補うことができます。
ヒアルロン酸ナトリウムとは
ヒアルロン酸は、保水力やクッション性に優れた成分です。
目薬にすることで目の表面を保護し、また水分を保つなどしてドライアイを改善してくれます。
ヒアルロン酸含有の目薬の使用はドライアイ治療において最も代表的な手段であり、中でも「ヒアレイン」という薬がよく用いられます。
またヒアレインには「ビソルブ点眼液」などのジェネリック医薬品が登場し、治療の際の費用を抑えることも可能になっています。
レバミピドとは
レバミピドは成分の名前であり、「ムコスタ」という胃の薬に使われていました。
しかし後にムコスタが持つ効果に注目され、新たに「ムコスタ点眼液」が登場しました。
涙の安定性(涙が目の表面に留まる力)を高める"ムチン"という物質の産生を促すことで涙の質を改善し、ドライアイを治療します。
ジクアホソルナトリウム
ジクアホソルナトリウムも成分名となり、「ジクアス点眼液」という目薬に含有されています。
ジクアスにはムコスタと同様にムチンの産生を促し、さらに涙の分泌量を増やすという2つの効果があります。
これにより涙の質を改善し、また涙の量を増やすことでドライアイ症状を強く改善してくれる薬です。
ヒアレインなどの薬だけでは治療ができなかった場合に使用されることが多くなっています。
市販のドライアイ治療薬
ここまで紹介してきたのは病院処方のものですが、ドライアイ治療薬には市販されているものもあります。ドラッグストアなどに行くと「ドライアイ用」などの謳い文句がある、様々な目薬が見つかるはずです。
また最近では海外製の目薬を通販で購入することも可能になり、選べる目薬の幅が広がりました。
例えば「ドライアイリリーフ」という目薬はスイスで開発された、天然成分由来の目薬です。
しかし、病院処方のものと比べると市販薬に使われている成分は限られています。
軽度のドライアイであればまだしも、症状が重いと市販薬だと効き目が現れないこともあるかもしれません。
市販薬を使っても症状が続く場合には医療機関の受診、あるいは海外通販などを利用して病院処方のドライアイ治療薬に切り替えていくことをオススメします。