FAGA(女性男性型脱毛症)とは
FAGAとは・・・抜け毛や薄毛が起こるAGA(男性型脱毛症)の女性バージョンです。
女性ホルモンの分泌低下が原因となり、部分的な脱毛ではなく、全体的に髪が薄くなるのことが特徴です。
女性ホルモンは加齢の他に過度なダイエットやストレスでも減少するので、若い人であっても発症する可能性があります。
FAGAは、パントガールなどの女性用育毛剤で改善することができます。
AGAは男性型脱毛症と言われるくらいなので女性は関係ないようにも思えますが、実は「FAGA」として女性であっても脱毛症を起こすことがあります。
F(Female) + AGA(Androgenetic Alopecia) = FAGAとなり、少し違和感を感じる言い回しですが「女性男性型脱毛症」となります。
別名「びまん性脱毛症」とも呼びます。
"びまん"とは一面に広がるという意味です。
意外と知られていない女性の薄毛ですが、実は国内に薄毛に悩む女性はおよそ600万人もいると言われ、最近では増加の傾向に向かっているようです。
女性にとって"髪"の存在は、男性に比べても特別デリケートなことです。
女性用育毛剤などの販売も行われており、男性と同様に早めの治療が必要です。
FAGAの治療
男性だけでなく、女性も抜け毛や薄毛は「老化現象」の1つと考えてしまい、薄毛治療を諦めてしまいがちです。
しかしFAGA治療薬を使って、健康な毛髪を取り戻すことは可能です。
女性を対象としたFAGA治療薬は、女性用育毛剤が外用薬(リアップリジェンヌ60ml)としてドラッグストアなどで販売されているくらいです。
男性に比べ選択肢が少ないので「FAGAは治らない」と諦めてしまうかも知れませんが、最近ではパントガールというFAGA専用の飲む育毛剤が登場しているので、諦める前にFAGA治療を試してみてはいかがでしょうか。
FAGAの特徴と症状
FAGAの特徴は、男性と違って部分的ではなく、頭頂部をはじめとして"全体的に薄く"なっていきます。
はじめは「髪の分け目が広がった」と感じる女性も多く、FAGAだとは気づかない女性も少なくありません。
脱毛の進行度合いで症状も変化していき、「ルードヴィヒ分類」と呼ばれる女性特有の薄毛(FAGA)進行パターンが目安になります。
AGAと違い、パターンの数はⅠ~Ⅴ型にわけることができます。
- Ⅰ型・・・正面から見て、頭頂部が全体的に薄くなった状態
- Ⅱ型・・・Ⅰ型に比べて、脱毛の範囲が拡大した状態
- Ⅲ型・・・正面から見た時の脱毛範囲が後退した状態(AGAに似ている)
- Ⅳ型・・・瘢痕(はんこん)性脱毛症のことになり、
毛包が破壊されてしまい髪の毛が生えてこなくなる状態
- Ⅴ型・・・薬やホルモンバランスの乱れによって脱毛症になった状態
FAGAは女性ホルモンが関係していることから、AGAのような進行性の脱毛症ではありません。
薄毛の改善に効果的な女性用育毛剤の使用と併せて、生活習慣を見直してみるのも薄毛治療の1つです。
FAGAの原因
FAGAの原因は、女性ホルモン「エストロゲン」が大きく関係しています。
エストロゲンには"髪を成長させる"働きがあります。
女性はこのエストロゲンが男性に比べても多いことから、薄毛にはなりにくいと考えられています。
またエストロゲンの分泌が活発な若い女性は、テストステロンの濃度が男性の1/20ほどになるので脱毛症状はほとんど見られません。
しかし、女性ホルモンは35歳前後を境に分泌量が低下するとされています。
すると、男性と同じようにテストステロンの影響によって薄毛が進行するようになります。
エストロゲンの分泌を低下させる原因には、次のようなことがあります。
いくら分泌が盛んな10~20代でも、エストロゲンの分泌を低下させてしまうことばかりしていると、若くしてFAGAになる可能性は十分に考えられます。
FAGA以外の女性特有の脱毛症
分娩後脱毛症
これは「産後抜け毛」とも呼ばれ、出産後に現れる脱毛症状です。
妊娠から出産までの時期は、ホルモンバランスが大きく変動します。
このバランスの変化が"一時的な脱毛症"を起こします。
多くの場合は、半年から1年で自然に治りますが、産後抜け毛の改善が見られない場合には対策が必要となってきます。
粃糠(ひこう)性脱毛症
"フケ"が原因となって起こる脱毛症になります。
フケが毛穴を塞いでしまい、頭皮が炎症を起こしてしまうことで脱毛症状が見られるようになります。
毎日のシャンプーや、カラーリング、パーマなどが影響します。
これと似た症状には「脂漏性脱毛症」があり、過剰に分泌された"皮脂"が原因で抜け毛などが起こるようになります。