シワ(皺)
小ジワや表情ジワなど、シワには様々な種類があり、それそれ適切な対処が必要です。シワの種類と原因、改善法を解説します。
シワ(皺)の一覧
シワとは
年齢を重ねると、誰しもシワが現れます。肌の老化によって生じるシワは女性の悩みの1つです。
ですが同年代の方であっても、人によってはシワが多かったり、少なかったりすることもありますよね。
シワの有無によって年齢より若々しく見えたり、逆に実年齢よりも上に見えることもあったり、シワは見た目の印象に大きな影響を与えます。
このように人によるシワの数の違いは、どこにあるのでしょうか。
シワがなぜできるのかを知ることで、対策をすることも可能になります。
一度できてしまうと完全に消すことは難しいため予防が大切ですが、既にシワが現れた場合でも、正しいケアをすることで減らすことはできます。
いつまでも若々しくあり続けるためには、シワの原因や改善方法を知ることが近道です。
シワの改善方法
シワ対策の基本は、次のような方法になります。
- スキンケアによる保湿
- 紫外線対策
- 生活習慣の見直し
- マッサージ
- ヒアルロン酸注入
シワには様々な原因がありすが、全てに共通しているのが「肌の乾燥」になります。
肌の乾燥により潤いや弾力を失ってしまうと、表皮や真皮の機能が弱まり、シワが現れやすくなってしまうのです。
上記の対策は肌の乾燥を防ぐための方法といっても過言ではありません。
ここではそれぞれの概要をご説明ご紹介していきます。
スキンケア
シワを改善するためにはスキンケアで肌の水分を保つことが重要です。
通販で購入できるBIHAKUENデイクリームSPF30やBIHAKUENナイトクリームには保湿効果が高い「セラミド」が含まれており、シワ予防にはうってつけです。
他には「コラーゲン」「ヒアルロン酸」などの成分が含まれたスキンケア用品も有効です。
紫外線対策
紫外線を浴びると、皮膚の真皮層に存在するコラーゲンの線維が切れて減少しエラスチンが劣化したりすることでしわやたるみが引き起こされます。
紫外線は年中降り注いでいますが、7月と8月に最も強くなるので外出の際に対策はしっかり行うべきです。
紫外線と天気の相関は、曇りの場合紫外線は弱くなりますがそれでも快晴時の約6割までしか弱くなりませんので油断は禁物です。
生活習慣の見直し
生活習慣とはここでは食生活や生活リズムをさします。
食生活や生活リズムが乱れることで肌のターンオーバーも乱れ、更にはホルモンバランスも乱れることになります。
食事によって血糖値が高いままだと肌のコラーゲンなどのたんぱく質と結びついて老化させます。野菜や食物繊維を多く摂るように心がけましょう。
また、喫煙もシワの原因となる活性酸素を取り入れることになりますのでシワを作りたくなければ禁煙は必須と言えるでしょう。
マッサージ
マッサージをすることで血行を改善し、皮膚に栄養を行き渡らせることでシワ対策をすることも可能です。
マッサージの際には、前項のようなクリームや化粧水、乳液などを併用してマッサージを行うことで肌への負担も少なく、効果的に血行を改善しシワ防止につなげられるでしょう。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸を直接肌に注入するという方法も存在します。
シワに直接注射するので即効性が期待できます。
しかし持続性には乏しいので定期的にヒアルロン酸注入しなければいけないので、よほど資金に余裕がある場合でなければ持続することは難しいでしょう。
肌の構造
シワについて触れる前に、まずは人の肌の構造について説明します。
肌は、外側から「表皮」「真皮」の2層で構成されており、真皮の内側には「表情筋」があります。
それぞれの主な役割は、次のようになっています。
- 表皮 ・・・ ターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)やバリア機能
- 真皮 ・・・ コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分により肌の弾力や水分保持
- 表情筋 ・・・ 目や口などを動かし、表情を作る筋肉
シワは、上記の部位のいずれかに問題が生じた時に肌に現れるのです。
シワの種類と原因
シワは、大きく分けると「乾燥ジワ」と「表情ジワ」に分かれ、乾燥ジワにはさらに「真皮ジワ」と「ちりめんジワ(小ジワ)」の2種類があります。
シワと言っても、実は様々な種類があり、それぞれ発生する原因も異なります。
ここでは、それぞれのシワが起こる原因を説明します。
真皮ジワ
年を重ねると増えてしまう、一般的なイメージのシワが真皮ジワになります。
名前の通り真皮にできたシワのことです。
肌の深くに刻まれてしまうため一度現れると改善が難しく、まずは予防をすることが重要になります。
真皮ジワの原因
真皮ジワは、主に次のような原因によって生じます。
■紫外線による肌の老化
肌は紫外線に当たると老化してしまい、このことを「光老化」と呼びます。
加齢による老化とは異なり、肌の老化の原因の中で光老化は約80%を占めていると言われます。
紫外線は真皮の中にあるコラーゲンやエラスチンといった物質を変形、または破壊してしまいます。
すると真皮の機能が弱まり、肌の弾力を低下させることでシワの原因となってしまいます。
■肌の乾燥
生活習慣の乱れや外部からの刺激、また加齢に伴うホルモンバランスの変化などは肌を乾燥させてしまいます。
肌が乾燥すると、コラーゲンやエラスチンを作っている「線維芽細胞」の働きが低下してしまいます。
これにより光老化と同じく真皮の機能が衰え、シワを作りだしてしまいます。
■肌のたるみ
女性を悩ませる老化現象の1つ、たるみも真皮ジワの原因になります。
たるみが進行するとシワがより深くなり、目立つようにもなるため、シワを防ぐにはたるみ対策も欠かせません。
たるみは、主に次の要因により起こってしまいます。
- 加齢による顔の筋肉の衰え
- 猫背の姿勢が続く(例:長時間のデスクワーク、姿勢が悪いなど)
- 不規則な生活習慣
- 紫外線や乾燥による肌の老化
など
たるみが原因のシワは、主に目の下やほうれい線、首などに多く見られます。
小ジワ(ちりめんジワ)
目元や目尻、口元に現れるシワです。
表皮の中でも最も外側にある「角質」にできるシワのことになり、きちんとケアをすることで消すことも可能です。
年齢に関係なく、若い方にも現れることがあります。
ちりめんジワ(小ジワ)の原因
小ジワは主に肌の乾燥が原因で起こります。
肌が乾燥している場合、表皮のターンオーバーの周期が乱れてしまいます。
すると古い角質が肌に残ってしまい、表皮の弾力が低下してしまいます。
それにより厚く、固くなった肌に動きが加わることで刻まれる、細かい亀裂が小ジワのことになります。
小ジワが生じた状態では表皮のバリア機能も低下し、外部からの刺激に弱くなり更に乾燥も進むという悪循環になる恐れもあります。
表情ジワ
笑ったり、怒ったりする時にできるシワが残り続けた状態を指します。
目尻、眉間や額、鼻根によく見られます。
表情ジワは消すことが難しく、また肌の老化により更に肌の奥深くに刻まれて真皮ジワになってしまうこともあるので注意が必要です。
表情ジワの原因
表情ジワは、肌の形状記憶力が低下することで起こります。
例えば顔をしかめたり、全力で笑顔を作ったりしても、表情を戻すと元の顔に戻ります。
これは、肌の形状記憶力のおかげなのです。
肌の形状記憶力は、真皮のコラーゲンやエラスチンの"水分や弾力を保つ働き"によって維持されています。
しかし次のような要因が重なると真皮の機能が弱まり、肌の形状記憶力も低下して表情ジワが生じてしまうのです。
- 紫外線
- ストレス・生活習慣の乱れなどによる活性酸素の増加
- 肌の乾燥
など
表情のクセによってできるシワではありますが、無表情にしていれば良いという訳ではありません。
無表情のままでいれば顔の筋肉は衰えてしまいますし、実際に生活を送る上で全く表情を作らないというのも無理があります。
大切なのは、あくまでも肌の水分量や形状記憶力です。
見た目がシワと似ている症状の1つに、「妊娠線」があります。
妊娠線は人によっては全く出ない場合もありますが、現れる場合は個人差はあるものの、お腹が大きくなり始める妊娠5~7ヶ月頃に多く見られがちです。
妊娠線の原因の1つに「皮膚の急激な伸び」があります。
妊娠してお腹が大きくなると、肌の表皮も一緒に伸びていきます。
この時に表皮の内側にある真皮がその伸びがついていけず、断裂してしまった部分が妊娠線として現れます。
もう1つの原因としては「コルチコステロイド」というホルモンの影響があります。
妊娠中に分泌量が増えるホルモンのこととなり、これには肌のターンオーバーを抑制する働きがあります。
すると肌の弾力が失われ、皮膚組織の断裂が起きやすくなることで妊娠線が現れてしまいます。
近年では妊娠線についての情報も多くなり、適切なケアを行うことで妊娠線を防ぐことも可能になっています。
妊娠線の予防法としては、次のような方法があります。
- 体重が急激に増えないように管理
- 肌の保湿
- 補正下着の使用
これらはお腹が大きくなり始める時期から心がけると効果的だとされています。