便秘薬の種類
一概に便秘薬と説明しましても、その種類はたくさんあります。
症状に合わせて便秘薬は使われますが、よく使われているもので大きく分けると2種類あります。
「浸透圧性下剤」という分類のものと、「刺激性下剤」という分類のものです。
浸透圧性下剤
浸透圧性下剤は便秘薬として第1選択薬でよく処方されている、酸化マグネシウムなどです。
成分はほとんど吸収されることのない、塩類や糖類になります。
浸透圧の維持にために腸内に大量の水分を引き込み、便自体を軟らかくさせることで、排便しやすくなります。
量の調整も簡単にでき、習慣性が無いので長い期間服用することができます。
しかし便を軟らかくすることはできるのですが、腸管の働き自体を改善するわけではありません。
便自体は軟らかいけど、排便がスムーズにできない人には向いていないと言えるでしょう。
さらに高齢者や腎機能の病気をされている方などは血液中のマグネシウムが上昇しやすいため、定期的に血中マグネシウムの検査が必要となります。
刺激性下剤
刺激性下剤はセンナ(マメ科)など植物の葉を抽出し、有効成分として使用されています。
このセンナという成分は、腸管を刺激し大腸の運動を促進させ排便させる薬です。
効果は大変強く、毎日服用すると便自体が水のようになってしまいます。
頑固な便秘や、長年便秘で悩んでいる人などが使用する下剤で、それだけ強力な効果となっています。
浸透圧性下剤と異なり、腸管自体にも働きかけるので排便した後はスッキリすることができます。
しかし刺激性下剤は依存性や、継続して使用することによる耐性などの問題があるので、長期服用には向いていないと言えるでしょう。
エックスラックス
エックスラックスはチョコレートタイプの便秘薬です。
センノシドというセンナから抽出された成分が含まれています。
宿便などの頑固な便秘に悩まされている人などにオススメです。
便秘薬の効果
上記でも説明した通り、便秘薬には腸内に水分を引き込み便自体を軟らかくする効果のものや、腸管を刺激することで大腸を運動させ排便させる効果のものがあります。
基本的には便を軟らかくさせる効果のあるものが良いですが、ひどい便秘の時は刺激性下剤など効果の強いものが良いでしょう。
便秘薬を服用することで便がスムーズに排出されますので、便秘による肌荒れや吹き出物、イライラやストレス、飽満感、腹痛などを改善する事ができます。
便秘薬の副作用
便秘薬にも副作用があります。
浸透圧性下剤である酸化マグネシウムの場合は、腎機能が弱っている人や高齢者の場合、長期にわたり使用することで血中マグネシウム濃度が上昇し高マグネシウム血症になる可能性があるので定期的な検査が必要です。
刺激性下剤の場合、下痢が重症化したり、薬の耐性などがあります。
特に注意が必要なのが、依存性で便通を良くしたいがために段々と服用量が増えていってしまうことです。
服用量が増量してしまうことで、腸管がマヒしてしまい逆に重症な便秘を引き起こしてしまいます。
その他にも低カリウム症、低ナトリウム症、脱水、血圧低下、腹痛、下痢、悪心、嘔吐などがあげられています。
刺激性下剤は本当に必要な時だけ服用するのがベストと言えるでしょう。
便秘に効くサプリメント
便秘薬では便秘を改善させることができますが、日常的に便秘を解消させたいのであれば便秘に効くサプリメントがオススメです。 サプリメントであれば副作用など気にせず手軽に服用することができます。
ハリドラ
ハリドラはウコンが配合されたサプリメントで便秘解消の他にも、二日酔いやコレステロールが高い方などにオススメのサプリメントです。
トックスアウト
トックスアウトは便秘改善に最適なファイバードリンクです。
レタス4個分と同等の食物繊維が含まれており、排便を快適にサポートしてくれます。
便秘以外にも生活習慣病予防のためのサプリメントとしても愛用されています。
トリファラ
トリファラは消化器系の機能の改善をサポートしてくれる天然成分サプリメントです。
有効成分はトリファラや、インドグースベリーで便秘の他にも消化不良や食欲不振などでお悩みの方などにオススメです。
トリファラ印薬煎
トリファラ印薬煎はアーユルヴェーダの教えを元に調合された便秘改善漢方薬です。
トリファラと同じく、有効成分はトリファラとインドグースベリーで便秘以外にも胃腸機能全般に対してお悩みの方にオススメです。