歯周病とは

歯周病はギネス記録に登録されるほど感染者数が多い病気です。気付かない内に悪化することもあるため予防歯科を心がけましょう。

歯周病とは

歯周病とは・・・世界中で最も患者数が多い感染症です。
国内においても同様で、例えば40代では8割の方が歯周病に悩んでいると言われています。
歯周病にかかると歯茎や歯を支える骨が少しずつ壊されてしまい、悪化すると歯を失うことにもなりかねません。
自分の歯を守るためには、今から歯周病対策を始めることが大切です。

「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である」とは、2001年のギネスブックに記載された一文です。
テレビのCMでも聞くことのある歯周病は、ギネス世界記録に登録されるほど患者数が多い病気となります。
厚生労働省による調査では、2014年における国内の歯周病の患者数は約331万5000人とされています。
さらに、この患者数を年代別で見た場合は次のような割合になります。

20代 … 約7割
30~50代 … 約8割
60代 … 約9割

世界一患者数が多い病気という点は日本にも当てはまり、現代では国民病の1つとなっています。

ちなみに以前は"歯槽膿漏"とも呼ばれていましたが、現在では重症化した場合のことを特に歯槽膿漏と呼ぶようになりました。
つまり歯槽膿漏は、歯周病の症状の1つということになります。

また同じ歯の病気である虫歯は歯が溶かされてしまいますが、歯周病の場合は歯を支えている歯茎や骨が壊されていく病気です。
しかし初期の内は自覚しずらく、いつの間にか歯周病にかかって進行してしまうこともあります。
最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあり、歯を失う原因の半分近くは歯周病だとされています。
歯の健康を守るためには早めに歯周病を対策をすることが大切です。

ここでは歯周病の原因や症状を解説した上で、その治療法や予防のコツなどをご紹介します。

歯周病の原因

歯周病は"プラーク(歯垢)"が原因で発症します。
口の中には目に見えないたくさんの細菌が住み着いていて、その中の1つにミュータンス菌があります。
虫歯菌としても知られるミュータンス菌は糖分をエサとして"グルカン"というノリのような物質を分泌します。
ミュータンス菌はグルカンを使って「細菌が住みやすい場所」を口の中に作り出し、その中には多くの細菌が集まるようになります。
こうしてできた細菌の塊がプラークです。

プラークの中にはジンジバリス菌など歯周病の素になる歯周病菌もいて、歯茎を腫らす・歯を支えている骨を溶かすなどのダメージを与えてしまいます。

また歯周病は、次のような要因が揃うとかかりやすくなると言われています。

■局所的要因
歯並びが悪い、歯石、サイズが合っていない被せ物、口呼吸や歯ぎしりなど

■全身的要因
ストレス、喫煙、運動不足、睡眠不足、食生活の乱れなど

このように歯周病の発症には細菌の存在に加えて生活習慣なども関わるため、"感染症"であり"生活習慣病"でもあると言えます。

~歯周病と他の病気との関連~

歯周病は歯の病気ですが、その影響は口の中だけには及びません。
歯茎に炎症を起こす・骨を溶かすなどの悪事を働く歯周病菌ですが、治療せずに放置してしまうと毒素が血管を通って全身に巡ってしまうのです。
すると、次のような悪影響が生まれてしまいます。

  • 心筋梗塞、狭心症などの心臓病
  • 脳梗塞
  • 糖尿病の悪化
  • 早産・低体重児出産
  • 気管支炎、肺炎

など

その他に歯周病があると脂肪が溜まりやすくなり、肥満に繋がると言われます。
歯周病や肥満は共通して血糖値を調節する"インスリン"の働きを鈍らせてしまうので、糖尿病が発症・悪化しやすくなってしまうのです。
また脂肪が溜まるということは脂質異常症など、さらなる生活習慣病の原因にもなります。

つまり歯周病は口だけではなく全身に関わる病気なので、からだの健康を守るためには歯周病の対策が大切です。

歯周病の症状

歯周病を発症してしまうと、次のような症状が現れます。

  • 歯茎が腫れる、血が出る
  • 歯が長くなったように見える
  • 口臭が気になる
  • 歯がグラグラする
  • 噛む時に痛い

など

これらの症状はいきなり出てくる訳ではありません。
歯周病は"歯肉炎→歯周炎"という過程で進行していく病気であり、徐々に症状が現れるようになります。
ここではそれぞれの進行過程について、さらに詳しく解説します。

歯肉炎

歯肉炎とは、歯周病の初期段階です。
この段階では歯と歯茎の境目(歯肉溝)にプラークが溜まって腫れ上がったり、歯茎を押すと出血するようになってしまいます。
また炎症が起こった分だけ歯と歯茎の境目は深まりますが、このことを歯肉ポケットと呼びます。
歯を磨く時に血が出たら、歯肉炎かもしれません。
歯周炎へと悪化してしまう前に、しっかりとケアをおこないましょう。

歯周炎

歯肉炎が進行すると、歯周炎となります。
歯周炎は進み具合によって3段階に分かれます。

軽度の歯周炎
歯肉炎の時からさらに歯茎の炎症が広がり、歯を支えている"歯槽骨"や"歯根膜"も少しずつ壊され始めます。
自覚症状は少ないものの知覚過敏のように冷たい水が染みたり、歯と歯の間に食べ物が挟まるなどの症状が現れた場合は軽度の歯周病の疑いがあります。
この段階で治療ができた場合は歯を残すことも可能なので、早めに治療を始めることをオススメします。

中等度の歯周炎
歯周炎の中等度になると歯茎の炎症が広がり、歯を支えている骨もさらに破壊されて自覚症状が現れるようになります。
歯がぐらつき始めたり、また歯茎が下がってくるので歯が長くなったように見えることもあります。
また痛みを感じて歯磨きがしにくくなる場合もあるので、治療をして進行を食い止めることが必要です。

重度の歯周炎(歯槽膿漏)
重度の歯周炎では歯茎の炎症も大きくなり、歯を支えている骨の大半が溶かされてしまいます。
歯茎からの出血・歯のグラつきや口臭といった症状もより悪化し、放置すると歯が抜け落ち、治療をしても歯を残すことができない可能性もあります。

歯周病の治療方法

進行してしまった歯周病の治療には、歯科医院を受診する必要があります。
しかし歯科医療は"チーム医療"と言って、1人で治療をおこなう訳ではありません。
一般的に呼ばれる「歯医者さん」は歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士という3つの役割に分かれ、それぞれ違う人が担当しています。
治療をおこなったり、被せ物を作ったりするには技術が必要ですし、またその技術には個人差があります。
さらに病院ごとに設備の違いもあるので、治療の際には信頼できる歯科医院を見つけることが大切です。

よって歯周病の治療方法は歯科医院によって異なりますが、大きく分けて次のステップがあります。

医療面接(どんな症状が起きているか説明し、治療計画を立てる)

検査・診断(歯茎や歯を支えている骨などの現状を検査)

歯周基本治療(歯磨き指導や歯石の除去など)

歯周外科治療(基本治療で治らなかった場合の外科手術)

口腔機能回復治療(被せ物や入れ歯の装着)

メンテナンス(口の中や歯の周りをチェック)

歯周病は一度治療できたとしても、そこがゴールではありません。
再発する可能性もある病気なので、自分自身でしっかりとケアをすることが不可欠です。

歯周病の予防方法

歯周病の発症、あるいは再発を防ぎ健康な歯を守るためには自分自身で予防に取り組まなくてはなりません。
セルフケアには2つの方法があります。

  • 歯磨き
  • 生活習慣の改善

以下ではそれぞれの方法について、詳しく解説します。

歯磨き

歯周病の原因は、歯にくっついているプラークです。
プラークの粘着力は強く、うがいをしたくらいでは落ちないため歯周病対策には歯磨きが重要です。
ここでは歯ブラシや歯磨き粉などオーラルケアグッズの選び方と歯の磨き方、2つのポイントに分けて見ていきます。

オーラルケアグッズの選び方
歯周病を引き起こすプラークは、歯と歯茎の境目に溜まります。
そのため毛先が細かい歯ブラシの方が細かい隙間も磨きやすく、プラークを効率的に取り除くことができます。
次に歯ブラシのヘッド部分のサイズですが、小さめの方が口の奥まで入れやすく隅々まで磨くことができるでしょう。
そしてブラシ部分の硬さに関しては基本的に普通のものを選び、歯茎が弱っている場合はやわらかめのものを選ぶなど自分に合った硬さを選びましょう。

また歯磨き粉に関してはたくさんの商品が市販され、例えば歯周病菌を殺菌する、歯茎をケアするなど用途も様々です。
さらに近年では海外通販も発達し、国内の製品とは違った成分が配合された「2080歯みがき」などの海外製品を購入することも可能になりました。
簡単に購入できるのは市販品ですが、さらなる効果を期待したい場合は海外製品を試してみることもオススメです。

その他、デンタルリンスや歯間ブラシを併せて使うとより強力にプラークを取り除くことができます。

歯の磨き方
歯周病を防ぐためには「歯ブラシの毛先を使う」ことと「エンピツのように軽く持つ」ことの2点が重要です。
ここでは歯周病の予防や治療を期待できる磨き方をご紹介します。

■スクラッピング法
歯ブラシを歯に直角に当てて、小刻み(1ヶ所20~30回)に磨いていく方法です。
歯を一本ずつ磨くことを意識して動かします。

■バス法
歯ブラシの毛先を、歯と歯茎の間に45度の角度で当てる方法です。
力を入れず、小刻みに磨いていきます。

■フォーンズ法
上下の歯を噛み合わせ、円を描くように上下の歯を一緒に磨く方法です。
歯ブラシの毛先は歯に対して直角に当てます。

これらの磨き方は一例であり、他にも様々な方法があります。
ただしいずれにしても、歯に付着したプラークを取り除くことを意識しましょう。

生活習慣の改善

歯周病には生活習慣病としての側面もあり、日常生活の過ごし方1つで歯周病にかかりやすくなることもあります。

  • 喫煙 … タバコの成分によりプラークが歯にくっつきやすくなる
  • 早食い … 噛む回数が少ないとだ液の分泌が減り、肥満の原因にもなる
  • 食生活の乱れ … 栄養バランスが偏るとからだの免疫力が低下する
  • ストレス、疲労 … 免疫力が下がり、歯周病菌が活動しやすくなる

など

そのため禁煙をする、食事の際はよく噛んでだ液を分泌し、口の中に潜む細菌の活動を抑えるなど生活習慣を改善することも歯周病対策となります。

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