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ハイドラザイド（ダイクロトライド）

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（3件）

医薬品
ジェネリック
内服薬

ハイドラザイドはダイクロトライドのジェネリック。高血圧症治療に用いられる利尿剤でむくみを取る効果や心疾患や脳卒中の予防にも役立ちます。少量の服用であれば副作用もほとんどなく、他の利尿剤と併用できます。

取り扱い一時停止 11月中旬頃入荷予定

有効成分

ヒドロクロロチアジド
メーカー

シプラ
適応症

ハイドラザイド（ダイクロトライド） 12.5mg

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商品詳細
服用方法
副作用
注意点
レビュー・口コミ

商品詳細

ハイドラザイドとは、高血圧症やむくみ取りなどにも効果を発揮してくれる利尿剤になります。
チアジド系に含まれる利尿剤になり、国内での処方機会は少ないものの、海外の臨床試験では寿命を延ばすことが証明されています。
主に高血圧症の治療に用いられる薬ですが、血圧を適切な値に保つことは高血圧から発展して起こる心臓の病気や脳卒中などの予防にもつながります。
また、ハイドラザイドは少量の服用なら副作用もほとんどなく、他の利尿剤と併用することができます。
古くからある医薬品になるので、実績はもちろん安全性にも優れた薬となっています。

ハイドラザイドの効果・効能腎臓には、からだの中で不要になったものが血液にのって送られてきます。
ただ、からだにとって必要なものも送られてくるので、すべてを排泄してしまう訳にはいきません。
そこで腎臓の中にある「糸球体」で血液をろ過します。
ここでろ過されたものが「原尿」と呼ばれるもので、すべてをろ過できている訳ではないので最終チェックの場としてあるのが「尿細管」になります。
尿細管は、4つにわけることができます。

近位尿細管
ヘンレループ
遠位尿細管
集合管

原尿は150Lほどありますが、尿細管を通して最終的に尿として排泄されるのは1/10の約1.5Lほどになります。

ハイドラザイドは尿細管の中で「遠位尿細管」に作用します。
遠位尿細管にはナトリウムの再吸収に関わっている輸送体が存在します。
ナトリウムは水といっしょにからだの中を動く性質をもつことから、この輸送体のはたらきを阻害することでナトリウムの再吸収を防ぐことができます。
その結果、からだの中にある水分の再吸収も防ぐことができ、尿として排泄されることによって血圧を下げることができます。

服用方法・使用方法

ハイドラザイドの服用方法は、次のようになります。

1回25～100mgを1日1～2回の服用

尚、年齢や症状などによっても適宜増減します。
ただし、高血圧症の治療の場合には、少量から服用を開始し徐々に増量するようにして下さい。
また、悪性の高血圧症の場合、通常は他の降圧剤と併用を行います。

ハイドラザイドの注意点■突然の利尿作用に注意
ハイドラザイドの利尿効果が急に現れることがあります。
電解質失調や脱水などには、十分に注意して下さい。
■定期的な検査
ハイドラザイドを連用する場合、電解質失調などが現れることがあるので定期的に検査を受けるようにして下さい。
■午前中の服用が望ましい
夜間の排尿を避けるために、午前中に服用することが望ましいとされています。
■危険な作業は控える
ハイドラザイドの降圧作用にもとづいて、「めまい」や「ふらつき」が現れることがあります。
服用後の自動車の運転や、危険を伴う作業は控えるか、十分に注意して行うようにして下さい。

副作用

過敏症	頻度不明	呼吸困難、発疹、蕁麻疹(じんましん)、顔面の潮紅、光線過敏症

血液	頻度不明	白血球の減少、血小板の減少、紫斑

肝臓	頻度不明	黄疸

代謝異常	頻度不明	低マグネシウム血症、低クロール性アルカローシス、血清カルシウムの上昇など電解質失調、血清脂質の増加、高尿酸血症、高血糖症

消化器	頻度不明	腹部の仙痛、膵炎(すいえん)、唾液腺炎、便秘、食欲不振、悪心や嘔吐、腹部への不快感、下痢、口の渇き

精神神経	頻度不明	知覚異常、めまい、頭痛

眼	頻度不明	霧視などの視力異常、黄視症

循環器	頻度不明	不整脈、起立性低血圧

皮膚	頻度不明	皮膚エリテマトーデス

その他	頻度不明	ED（勃起不全）、高カルシウム血症に伴った副甲状腺障害、筋痙攣、倦怠感

重い副作用症状

再生不良性貧血、溶血性貧血	からだがだるい、動悸、息切れ、発熱、ノドの痛み、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉からの出血
壊死性血管炎	息苦しい、起床時の頭痛・頭重感
間質性肺炎、肺水腫	から咳、息苦しさ、少し動いただけで息切れ、発熱
アナフィラキシー	蕁麻疹(じんましん)、全身の発赤、顔やノドの腫れ、ゼーゼーと息苦しくなる、冷汗、顔が白くなる、手や足のしびれ、脈が弱い、血圧の低下、目の前が暗くなり意識が薄れる
低ナトリウム血症	からだがだるい、吐き気、嘔吐、意識もうろう、意味不明な言動、痙攣(けいれん)
低カリウム血症	からだがだるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈が乱れる
急性近視、閉塞隅角緑内障	急激な視力の低下、目が痛い、見えにくい、かすんで見える（光の回りに虹の輪）、充血、頭痛、吐き気

注意点

ハイドラザイドの併用禁忌薬は、特にありません。

ハイドラザイドを服用できない方■無尿の患者さん
■急性腎不全の患者さん
■体液中のナトリウムやカリウムが明らかに減少している患者さん
■チアジド系の薬やそれに類似するハイグロトンなどのスルフォンアミド誘導体などに対して過敏症(アレルギー)の既往歴がある方

ハイドラザイドとの併用に注意が必要な薬■ハイドラザイドの副作用を強めてしまう可能性がある薬
併用することによって、ハイドラザイドの副作用である起立性低血圧が現れる可能性が高まります。

バルビツール酸誘導体
アヘンアルカロイド系麻薬
アルコール

■昇圧アミン
ハイドラザイドとの併用によって、昇圧アミンの作用を弱めてしまうことがあります。

ノルアドレナリン
アドレナリン

■ツボクラリンやそれに類似する作用がある物質
ハイドラザイドとの併用によって、ツボクラリンやそれに類似する作用がある物質の麻痺作用を強める恐れがあります。

ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物
パンクロニウム臭化物

■ハイドラザイド以外の降圧作用がある薬
ハイドラザイドとの併用によって、降圧作用を強めてしまう恐れがあります。

ACE阻害剤
β遮断薬
ニトログリセリン

など
■ジギタリス剤
ジギタリス剤の心臓に対しての作用を強めてしまい、不整脈などを起こすことがあります。

ジゴシン、ジゴキシン、ジゴハン

■乳酸ナトリウム
ハイドラザイドのカリウムを排泄する作用によって、代謝性アルカローシスや低カリウム血症が起きる恐れがあります。
■炭酸リチウム
ハイドラザイドとの併用によって、振戦(ふるえ)や消化器愁訴などリチウム中毒を強める恐れがあります。
■糖質副腎皮質ホルモン剤
ハイドラザイドとの併用によって、低カリウム血症が現れる恐れがあります。

ACTH

■グリチルリチン製剤
ハイドラザイドとの併用によって、血清カリウム値の低下が現れやすくなります。
■糖尿病治療薬
ハイドラザイドとの併用によって、糖尿病治療薬の作用を著しく弱めてしまうことがあります。

スルホニル尿素薬(SU薬)
インスリン

■脂質異常症(高脂血症)治療薬
脂質異常症（高脂血症）治療薬との併用によって、ハイドラザイドの作用が弱まることがあります。

クエストラン

■非ステロイド性消炎鎮痛剤
非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用によって、ハイドラザイドの作用が弱まることがあります。

など
■スルフィンピラゾン
ハイドラザイドがスルフィンピラゾンの尿酸の排泄作用と拮抗することがあります。