エコスプリン（アスピリン）
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エコスプリンはアスピリンジェネリック。痛み止め、解熱、心血管系の病気、川崎病の治療に用いられる世界初の非ステロイド性消炎鎮痛剤で、他の非ステロイド性消炎鎮痛剤に比べ胃腸への副作用が少ないのが特徴です。
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- 有効成分
- アスピリン（アセチルサリチル酸）
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- メーカー
- ユーエスブイ
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- 適応症
エコスプリン（アスピリン） 75mg
| 内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
|---|---|---|---|---|
| 98錠 | 1,620円 |
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エコスプリン（アスピリン） 150mg
| 内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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エコスプリン（アスピリン） 325mg
| 内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | ポイント | 購入する |
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商品詳細
エコスプリン(アスピリン)は、1897年から発売されている解熱鎮痛剤です。世界初のNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)となり、100年以上に渡り世界中で愛されています。
またエコスプリン(アスピリン)には複数の作用があるため、様々な用途に使用することができます。
- 痛み止め
- 熱冷まし
- 心血管系の病気の予防
- 川崎病の治療 など
ただし、痛み止めや熱冷ましとして使用した場合は対症療法となるため、病気そのものを治療する効果はありません。
エコスプリン(アスピリン)の特徴エコスプリン(アスピリン)には2つの特徴があります。
■全く異なる2つの働きをする
■他のNSAIDsよりも胃腸への副作用が少ない
エコスプリン(アスピリン)は、使用する用量によって、次のように2つの働きをします。
- 高用量 … 解熱・鎮痛作用
- 低用量 … 抗血小板作用
もともとは消炎鎮痛剤として開発された薬であるため、ケガや病気にともなう炎症や痛みを抑えることができます。
それだけではなく、少ない量で使用した場合は血液を固まりにくくする作用も発揮されます。
現在では多くのNSAIDsが開発されていますが、抗血小板薬としても使用できるのはエコスプリン(アスピリン)だけの特徴です。
また、エコスプリン(アスピリン)は「腸溶剤」となり、薬の成分によって胃を荒らしてしまうことがありません。
そのため、胃腸への副作用が軽減されています。
エコスプリン(アスピリン)の効果・効能エコスプリン(アスピリン)には2つの作用があります。
■解熱・鎮痛作用
■抗血小板作用
まずエコスプリン(アスピリン)には、体内にある「COX(シクロオキシゲナーゼ)」という酵素の働きを阻害する効果があります。
COXは「アラキドン酸」という物質と結合することで、次のような様々な物質を作り出します。
- PG(プロスタグランジン) … 痛みや発熱を引き起こす物質
- TXA2(トロンボキサン) … 血液を固める物質
- PGI2(プロスタサイクリン) … 血液をサラサラにする物質
エコスプリン(アスピリン)を少量で使用した時は、COXの働きを阻害し、血液を固めてしまうTXA2の生成だけを抑制するため、血液が固まりにくくなる「抗血小板作用」が働きます。
一方、エコスプリン(アスピリン)を高用量で使用すると全ての物質の生成が抑制されます。
すると、痛みや発熱の原因となるPGが少なくなるため、今度は「解熱・鎮痛作用」が発揮されます。
また、この時に血液を固めるTXA2と血液をサラサラにするPGI2、どちらの生成も抑えられるため、抗血小板作用は打ち消されてしまいます。
このような現象は「アスピリンジレンマ」と呼ばれています。
服用方法・使用方法
エコスプリン(アスピリン)の服用方法は、症状によって異なります。■鎮痛・消炎
1回500～1500mgとして、1日1000～4500mgの服用
尚、年齢や症状などによって用量は適宜増減します。
また、上記の用量が最大量となります。
■急性上気道炎
1回の500～1500mgを服用
尚、年齢や症状などによって用量は適宜増減します。
ただし、1日の服用回数は原則2回までとし、1日の最大量は4500mgとします。
また、空腹での服用は控えることが望ましいとされています。
■川崎病(川崎病による心臓や血管の後遺症を含む)
急性期:体重1kgあたり30～50mgを1日3回の服用
回復期～慢性期:体重1kgあたり3～5mgを1日1回の服用
尚、症状に応じて用量は適宜増減します。
■血栓や塞栓形成の抑制
1日1回、100mgを服用
尚、症状によって300mgまで増量できます。
エコスプリン(アスピリン)の注意点■症状の根本的な治療にはならない
エコスプリン(アスピリン)による治療は、症状の原因を治す訳ではなく、あくまでも対処療法であることには注意して下さい。
■慢性疾患への使用
関節リウマチなどの慢性疾患に対してエコスプリン(アスピリン)を服用する場合は、次のことに注意して下さい。
- 長期的に服用する場合は、定期的に臨床検査を行いながら、慎重に服用すること
- エコスピリン(アスピリン)以外の治療法も行うこと
急性疾患に対してエコスプリン(アスピリン)を服用する場合は、次のことに注意して下さい。
- 痛みや発熱の状態を考慮した上で服用すること
- エコスピリン(アスピリン)の長期的な服用は避けること
- 原因を治すための治療法も行うこと
エコスプリン(アスピリン)を服用することで、体温の低下や四肢の冷えなどの副作用が現れることがあります。
そのため、次のような方は服用後には十分に注意して下さい。
- 高熱の子ども
- 高齢者の方
- 病気によって体力を消耗している方
■感染症に用いる場合
エコスプリン(アスピリン)の服用によって感染症が不顕性化(感染しているのに症状が現れない)させることがあります。
感染症の炎症に対して用いる際は、適切な感染症治療薬と併用して下さい。
■他の解熱鎮痛剤との併用
他の解熱鎮痛剤との併用は避けることが望ましいとされています。
■手術前の服用
手術を受ける日の1週間以内にエコスプリン(アスピリン)を服用した場合は、手術中の出血量が増えることがあります。
手術前の服用は、慎重に行って下さい。
■川崎病への使用
川崎病に対してエコスプリン(アスピリン)を服用する場合は、次のことに注意して下さい。
- 急性期には、肝機能検査を行いながら、慎重に服用すること
- 長期的に服用する場合は、定期的に臨床検査を行いながら、慎重に服用すること
副作用
エコスプリン(アスピリン)の副作用として多いのが、次のような症状です。- むくみ（浮腫）
- 発疹
その他の症状は、次の通りになります。
| 消化器 | 頻度不明 | 食欲不振、胸やけ、悪心、嘔吐、胃の痛み、胃腸障害、腹痛、便秘、下痢、食道炎、口唇の腫れ、吐血、胃の不快感など |
|---|
| 過敏症 | 頻度0.1～5%未満 | 発疹、むくみ(浮腫)、鼻炎様症状など |
|---|---|---|
| 頻度不明 | 蕁麻疹(じんましん) |
| 血液 | 頻度0.1%未満 | 貧血、血小板機能低下(出血が止まりにくくなる)など |
|---|
| 皮膚 | 頻度不明 | そう痒、発汗 |
|---|
| 精神神経系 | 頻度不明 | めまい、頭痛、興奮 |
|---|
| 肝臓 | 頻度不明 | AST(GOT)・ALT(GPT)上昇 |
|---|
| 腎臓 | 頻度0.1%未満 | 腎障害 |
|---|
| 循環器 | 頻度不明 | 血圧の低下、血管炎、心窩部痛 |
|---|
| 呼吸器 | 頻度不明 | 気管支炎 |
|---|
| 感覚器 | 頻度0.1～5%未満 | 結膜炎 |
|---|---|---|
| 頻度不明 | 耳鳴、難聴、角膜炎 |
| その他 | 頻度不明 | 過呼吸、代謝性アシドーシス、倦怠感、低血糖など |
|---|
※赤文字の症状が現れた場合、エコスプリン(アスピリン)の服用を中止するようにして下さい。
※太文字の症状が現れた場合、エコスプリン(アスピリン)の服用を中止、もしくは減量するようにして下さい。
重い副作用症状
| ショック、アナフィラキシー | 胸内苦悶、冷汗、呼吸困難、四肢の冷え、血圧低下、意識障害、蕁麻疹(じんましん)、血管浮腫、呼吸困難 |
|---|---|
| 脳出血などの頭蓋内出血、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血など | 頭痛、嘔吐、意識障害、からだの片方が麻痺、咳や痰に血が混じる、息切れ、吐血、血便、鼻血、視野の欠損 |
| 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、はく脱性皮膚炎 | 発熱、全身の倦怠感、紅斑や水ぶくれ、びらん、眼の充血、まぶたの腫れ、痒み、体重の減少 |
| 再生不良性貧血，血小板減少，白血球減少 | 動悸、めまい、頭痛、疲れやすくなる、歯肉などの出血傾向、ノドの痛み、発熱、免疫力の低下 |
| 喘息発作の誘発 | 鼻水、鼻づまり、咳、息苦しさ、腹痛、下痢、吐き気 |
| 肝機能障害，黄疸 | 全身のだるさ、食欲不振、痒み、白目や皮膚が黄色くなる、濃い黄色の尿、灰色っぽい便 |
| 消化性潰瘍，小腸・大腸潰瘍 | 腹痛、吐き気、嘔吐、吐血、タール状の便、腹部の激痛 |
注意点
エコスプリン(アスピリン)の併用禁忌薬は、特にありません。エコスプリン(アスピリン)を服用できない方■エコスプリン(アスピリン)またはサリチル酸系製剤に過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
■消化性胃潰瘍がある患者さん
■重い血液の異常がある患者さん
■重い肝臓障害がある患者さん
■重い腎臓障害がある患者さん
■重い心機能不全がある患者さん
■アスピリン喘息の患者さん
■出産予定日12週以内の方
エコスプリン(アスピリン)との併用に注意が必要な薬■クマリン系抗凝固剤
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、クマリン系抗凝固剤の作用が強まり出血時間の延長や消化管出血などを起こすことがあります。
- ワーファリン
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、出血の危険性が高まる恐れがあります。
- ヘパリン製剤
- オルガラン
- 第Xa因子阻害剤
- イグザレルト
- 抗トロンビン剤
- プラザキサ
- リコモジュリン
■血小板凝集抑制作用がある薬
エコスプリン(アスピリン)と以下の薬の併用によって、出血の危険性が高まる恐れがあります。
- パナルジン
- プレタール
- プラビックス
- トロンボキサン合成阻害剤
- カタクロット、キサンボン
- プロスタグランジンE1製剤、E1およびI2誘導体製剤
- プロサイリン
- アンプラーグ
- エパデール
■血栓溶解剤
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、出血の危険性を高める恐れがあります。
- フジ
- t-PA製剤
■糖尿病治療薬
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、糖尿病治療薬の作用を強め低血糖を起こす恐れがあります。
- インスリン
- ヘキストラスチノン
- オイグルコン（※リンク先はジェネリック）
■リウマトレックス
リウマトレックスの副作用である骨髄抑制や肝臓・腎臓・消化器障害などが強まる恐れがあります。
■デパケン
デパケンの作用が強まり、振戦(ふるえ)などを起こすことがあります。
■アレビアチン
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、アレビアチンの濃度を低下させることがあります。
■副腎皮質ホルモン剤
副腎皮質ホルモン剤とエコスプリン(アスピリン)の併用時に副腎皮質ホルモン剤を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されています。
また、消化管出血を強める恐れもあります。
など
■リチウム製剤
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、リチウム中毒を起こす恐れがあります。
■利尿剤
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、利尿剤の利尿作用を弱めるとの報告があります。
- ヒドロクロロチアジド
- ラシックス
■β遮断薬・ACE阻害剤
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、以下の薬の作用を弱める恐れがあります。
- インデラル（※リンク先はジェネリック）
- カルビスケン
- レニベース
■ニトログリセリン製剤
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、ニトログリセリン製剤の作用を弱める恐れがあります。
■痛風治療薬
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、痛風治療薬の作用を弱める恐れがあります。
- ベネシッド
- ユリノーム
乳酸ナトリウムとの併用によって、エコスプリン(アスピリン)の作用を弱めることがあります。
■解熱鎮痛剤
解熱鎮痛剤との併用によって、出血および腎臓の機能低下を起こすことがあります。
など
■その他の解熱鎮痛剤
エコスプリン(アスピリン)の血小板凝集作用を弱めるとの報告があります。
- ブルフェン
- ナイキサン（※リンク先はジェネリック）
- バキソ
エコスプリン(アスピリン)との併用によって炭酸脱水酵素阻害剤の作用を強め、嗜眠，錯乱などの中枢神経系症状、代謝性アシドーシスなどを起こすとの報告があります。
など
■アリセプト
アリセプトとの併用によって、消化性潰瘍を起こすことがあります。
■タクロリムス、サンディミュン
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、腎臓障害を起こすことがあります。
■アコレート
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、アコレートの血漿中濃度が上昇する恐れがあります。
■プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗剤
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗剤の血中濃度が上昇するとの報告があります。
- バイナス
- ブロニカ
SSRI系の抗うつ剤とエコスプリン(アスピリン)の併用によって、皮膚の異常出血(紫斑、斑状出血など)や出血症状(胃腸からの出血)などが報告されています。
など
■飲酒(アルコール)
エコスプリン(アスピリン)との併用によって、消化管出血が強まる恐れがあります。
